π系の置換したゲルマニウムーゲルマニウム結合の光化学
Project/Area Number |
63540411
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機化学一般
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
持田 邦夫 学習院大学, 理学部, 教授 (20118772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 隆二 学習院大学, 理学部, 助手 (60204509)
岡野 光俊 学習院大学, 理学部, 助手 (30194377)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ゲルマニウムーゲルマニウムσ結合 / 光反応 / レーザーせん光 / 低温マトリックス |
Research Abstract |
本研究はπ系の置換した一連のゲルマニウムーゲルマニウムσ結合を有する化合物を合成し、その定常光での反応生成物とレーザーせん光分解、低温マトリックスによる反応中間体の直接測定を目的とした。 π系の置換したゲルマニウムーゲルマニウムσ結合を有する化合物として、フェニルジゲルマン、フェニルトリゲルマン、ビニルジゲルマンおよびベンジルジゲルマンを合成した。合成した化合物を室温で低圧水銀ランプで光照射するといろいろな生成物が得られたが、これらはすべてゲルマニウムーゲルマニウム結合が光照射によりホモリチックに切断され生成したゲルミルラジカルに基づくものとして説明される。ゲルミルラジカルの発生を確認するため、レーザーせん光分解法と低温マトリックス研究を行なった。その結果、ゲルミルラジカルが直接観測され、上記の仮定が説明された。 この研究成果は、ポリゲルマン光反応の最初の研究例というのにとどまらず、同族のケイ素ーケイ素σ結合の光反応に関する最近の論争に対して重要な知見を提供するものである。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)