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ニホンザルの赤ん坊の心理的安定度と採食活動との関係

Research Project

Project/Area Number 63540661
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Anthropology
Research InstitutionCollege of Nagoya Bunri University

Principal Investigator

森 梅代  名古屋文理短期大学, 情報処学科, 助教授 (30109087)

Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1988: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsニホンザル / 母子関係 / 離乳期 / 採食活動 / 発声頻度
Research Abstract

生後1年以内のニホンザルの赤ん坊に関しては、餌場での給仕量が採食量に大きく影響することが予想される。生後5カ月では自然の餌を採食する割合は少なく、群れの移動採食時の採食活動の頻度はあまり多くなかった。しかし、移動採食時にどの様な状態で群れに追随しているかということが、赤ん坊の行動に大きく影響していることが推測されたので、このときの心理状態を計るのに、攻撃的相互交渉や防御的な状態におけるものを除いた赤ん坊の発声頻度を記録し、まわりの状況との対応をみた。移動採食時の全観察時間(2041分)の内、(1)母親と近接しており身体接触はなくても願お互いの位置は確認できている状態:83.2%赤ん坊の1時間あたりの発声頻度は平均5.3回/h(range 1.3ー13.2)、(2)母親以外の誰かに追随している状態:11.2%、発声頻度は平均12.0回/h(range 6.0ー18.1)、(3)特に誰かに追随するということのないひとりぼっちの状態:5.6%、発声頻度は平均105回/h(range 34.4ー160.0)であった。(1)と(2)の場合は、比較的安定した心理状態で群れの移動について行っていると思われ、ときどき木の葉や実をとって口に入れるのが見られた。しかし、(3)の状態では絶対時間は短いが、連続的に泣き声を発していて、食物を口に入れるという行動は、ほとんど見られなかった。生後5、6カ月には離乳がかなり進んでいると見られているが、母子の密着度はまだ強く、そのことが子供の行動そのものに影響していることがわかる。この時期は採食量についても大きく変化をするときなので、生後1年までのきめの細かい分析を進めなければならないが、母親がかなり早い時期から放任している赤ん坊は泣き声をあげることを早くからしなくなってしまう傾向があるので、単に発声頻度が少ないから安定しているといえない部分があり、今後の課題である。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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