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短頭化現象の要因分析の一つとしての頭蓋形態部分椎だ相互関係の多変量解析

Research Project

Project/Area Number 63540663
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Anthropology
Research InstitutionNational Museum of Nature and Science,Tokyo

Principal Investigator

溝口 優司  国立科学博物館, 人類研究部, 研究官 (00110106)

Project Period (FY) 1988 – 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1988: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords短頭化現象 / 頭蓋形態 / 形質相互相関 / 主成分分析 / 正準相関分析 / 咀嚼器官 / 体形 / 姿勢
Research Abstract

脳頭蓋の外形が同じ地域で数百年、数十年の期間内に変化する、いわゆる短頭化(場所によっては長頭化)現象の原因は、色々な観点から調査・研究されてきたが、未だに明らかにされていない。本研究では、その原因を探る一助として、脳頭蓋の外形とそれ以外の部分の間の相互関係を主成分分析および正準相関分析法によって明らかにしようと試みた。
1924〜1930年にかけて、宮本博人らは現代日本人男性30個体、女性20個体の全身骨格の詳細な個体別計測値を報告した。本研究ではこの計測値の中から、なるべく全身の構造を再現できるような合計204の計測項目を選んで使用することにした。多変量解析のための計算プログラムは、これまでに主成分分析と正準相関分析のものを作成した。
現段階ではまだ集めたデータのすべてを分析するには至っていないが、試行的に脳頭蓋の3主径、即ち、最大長、最大幅、バジオン・ブレグマ(ba+b)高と、他の頭蓋部分の計測項目13項目、体幹・四肢骨の項目12項目について、主成分分析と正準相関分析を行なった。男性計測値から抽出された主成分の基準バリマックス解と正準相関分析の結果は非常に類似しており、頭蓋最大長は下顎長や骨盤高、腸骨幅などと、また、ba+b高は下顎角幅や距骨幅などと強い相関を持っていることが示唆された。頭蓋最大幅に関しては、頬骨弓幅や眼か幅と高い相関があると同時に、腰椎の椎体矢状径とも比較的高い相関があるらしいことが示された。
これらの結果の解釈は慎重に行なわなければならないが、当初の予測とは異なって、脳頭蓋の形は咀嚼器官のみならず、体形あるいは姿勢とも関係しているかもしれないことが示唆されたことは非常に興味深い。
引き続き、今回集めた全てのデータを用いて、より詳細な分析を行なう予定である。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 溝口優司: Current Anthropology.

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      1988 Annual Research Report

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Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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