Project/Area Number |
63550262
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電子通信系統工学
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
松永 利明 福岡工業大学, 工学部, 講師 (40148911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 武昭 福岡工業大学, 工学部, 助手
内田 一徳 福岡工業大学, 工学部, 教授 (50099024)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | インピーダンス近似 / 分岐折れ曲がり / マイクロ波シミュレーション / トンネル |
Research Abstract |
移動無線の普及にともなって生じてきた諸問題の中で、トンネル、地上街、ビルの谷間などに置ける電波伝搬の問題を取り上げ、これまで他の研究者によって余り議論されていない分岐折れ曲がりのある場合に限定して理論的及び実験的両側面から研究を進めてきた。研究内容は、上に述べた各種の伝搬路をコンクリートで代表される損失誘電体囲まれた中空導波路と見なすことに依って、その伝搬特性を理論的に明らかにすると共に、コンクリートで作られたトンネルのモデルを用いたマイクロ波シミュレーションによって数多くの実測データを得ることにより、その理論解析結果の実用的な応用範囲を拡張しようとするものである。特に、折れ曲がりのあるトンネル内伝搬問題の解決に主眼をおき、複雑化した電磁環境下においても信頼性の高い無線通信システムが確保できるための基礎資料を得た。 トンネル構造をなす空間における電波伝搬に関するこれまでの研究は、一様トンネル内における伝搬特性の解明すなわち伝送モードの減衰特性に関するものが主流である。本研究では、実際問題と深く関連した分岐・折れ曲がりのある構造を取り上げ、励振問題として実用的な観点から解析と実験を進めようとするものであり、従来の研究からの大きな前進を得たと考えている。我々は、インピーダンス近似理論を導入することにより、一様トンネルについては極めて有効であるとの知見を既に得ていた。今回は、より複雑な構造をしたトンネルについて、理論計算とマイクロ波シミュレーションによる実験とを平行して実施し、種々の構造をしたトンネルについてインピーダンス近似法を適用できることを実証した。これらの研究成果については、学術論文および学会講演等に公表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)