Project/Area Number |
63550389
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
川嶋 弘尚 慶応義塾大学, 理工学部, 助教授 (20051815)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 交通流解析 / 時系列解析 / 最短時間径路 / 車内情報システム / ナビゲ-ション / 最短時間径路探索 / ディヂタル地図 / 車内情報装置 / ナビゲーション |
Research Abstract |
当該年度の成果は大きく分けて二つあげることができる。一つは感知器より求められた渋滞度のデ-タをもとに、旅行時間の変動パタ-ンを推定し、これをもとに最短径路をもとめる簡易アルゴリズムを開発した。これは将来、ナビゲ-ションシステムが普及し、ビ-コンが設置され、旅行時間情報が入手できる場合を想定している。一般に、車載情報システム用のコンピュ-タは種々の制約のため、かならずしも高速演算が可能なわけではない。従って、旅行時間に変動がある場合に、準最適解であっても、すばやく解を求める必要がでてくる。現在の施設では旅行時間情報が求められないので、渋滞度から旅行時間を概略推定して、準最適アルゴリズムの特性を調べたところ、ほぼ満足できる成果が得られた。 もう一つの成果は、都市内高速道路における予測旅行時間を感知器デ-タから求めるアルゴリズムを開発したことである。首都高速道路には平均300mの間隔で超音波感知器が配置されているが、測定できる変量ガスポットでの速度、交通量、時間密度であるため、区間における旅行時間を求めることは、安定した定常流の場合を除いて困難が多い。しかし、現在入手できる情報は感知器からの情報に限られるので、これを生かした旅行時間の方測方法の開発が望まれていた。本研究では、まず渋滞と非渋滞を検知するアルゴリズムを開発し、渋滞時と非渋滞時で、別々の推定アルゴリズムを適用した。渋滞時には、粗密波が流れと逆の方向に伝播するという性質を、新たに開発した手法で検出しながら利用するアルゴリズムを開発した。この結果、渋滞・非渋滞の混在する状況においても良好な結果を得た。 以上の結果から、ナビゲ-ションやビ-コンが普及した場合を想定して、特に都市内高速道路においては、径路誘導の効果を事前に概略推定するための方法論を提案することができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)