建築構造物の動的安定限界地震強度の推定法に関する基礎的研究
Project/Area Number |
63550412
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
國枝 治郎 京都大学, 防災研究所, 助教授 (50025962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 祥之 京都大学, 防災研究所, 助教授 (50027281)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 動的安定 / 非線形応答 / 安定限界 / 安定限界の推定法 / 動的安定の予測確率論的安定 / 履歴構造物の動安定 |
Research Abstract |
容器状構造物の非線形応答解析支配式は2次及び3次の非線形項を含み3次項の係数は負数となる場合が多いことが明らかにされたので、確定系研究としては2、3次項の係数をパラメータとして動的安定限界推定の研究を遂行した。先づ地震外乱として狭帯域白色雑音特性を有するランダム波を多数発生せしめ、試行錯誤法によってそれら外乱に対する系の安定限界を電算機により数値的に求めた。安定限界パワースペクトル密度(S)及びその外乱の最大値(P)は望ましい散らばり、分布を示さず偏差も大きい。又、SとPの相関は有るとは云い難いことが明らかになった。この様な非保存系の安定限界推定のために1)外力の適切な指標の探査2)試行錯誤法によらない手法の有無等の優先的研究の必要が認められたので、外力を正弦波としていくつかの検討を行なった。一定由期毎の応答の差を漸進的にブロットする方法、解の形を仮定してエネルギーの釣合から推定する方法等いくつかの方法を試みたが各れも一長一短あり常には正確な安定限界推定が行なえない。次に自律系の安定限界におけるエネルギーレベルに非保存系のエネルギーレベルが達するとき不安定現象が誘起されるのではとの仮説を立て、検討を遂行し、現在引続き検討中であるが有望におもわれる。この方法では或る期間中での外力仕事の絶対値最大値が有意となるので、上記1)の問題も解決可能となる。確率過程としての研究では架構を主としているため、2次の項が無い場合を取り扱っている。確率微分方程式による定式化を行ない、条件付確率密度は有限級数に展開してモーメント方程式を得て、応答の分散の安定限界より系の動的安定限界を確定する手法を確立して、ランダム波に対する数値的検討を遂行した。これら各れも多くの数値計算を要しまた優先的に検討すべき問題も派生したため実験的研究は遂行できず、解析結果と対応しつつ実験法を調査、検討するに留まった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)