パッシブモニター法によるアスベスト汚染防止対策の効果の評価に関する研究
Project/Area Number |
63550433
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
建築環境・環境工学
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Research Institution | 国立公衆衛生院 |
Principal Investigator |
池田 耕一 国立公衆衛生院 (90100057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 建久 国立公衆衛生院, 建築衛生学部, 室長 (30077177)
吉沢 晋 国立公衆衛生院, 建築衛生学部, 部長 (20077176)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | アスベスト / パッシブ / 汚染防止対策 / 評価 / 測定法の開発 |
Research Abstract |
初年度の63年度においては、パッシブ法に基づく、アスベストの測定法の確立を最優先課題とし、シャーレやセロファンテープを用いた落下法による測定方法の開発を目指したが、予想以上の低濃度のため評価時間大幅延長、濃縮分析の検討などの必要性が生じてきた。従って、本年度のアスベスト汚染の実態把握は、在来からのローボリュームエアーサンプラーによる測定に頼らざるを得なかった。このため、パッシブモニター法と在来法との定量的な関係にの解明は、次年度に持ち越されることとなった。但し、都内の事務所ビル、養護施設、体育施設など10ケースほどについて在来法による測定を行った結果、以下の知見を得た。 1.本研究の実測値は、環境庁などによって行われた在来の結果と似た値を示していた。 2.室内にアスベスト仕上げの壁や天井があっても、使用状況によっては、室内のアスベスト浮遊量は、外気並のケースもあった。この事は、室内にアスベスト仕上げ面があるからと言って、拙速にそれを除去する対策をとるより、発塵をさせないような使用を続けながら、十分時間をかけて除去対策を考える方がよい場合があることを示すものと思われる。 3.アスベスト仕上げ面に対し掃除などの乱し行為をとるとかなりの発塵が起こるので注意が必要である。 4.室内濃度レベルでは換気量や居住者の行動に大きく左右される。 なお当初、ハーバート大学の公衆衛生学教室に依頼する予定であった、PFT法による換気量の分析は、検体の輸送のための時間と費用を節約するために、オリジナルの分析方法を参考にしたわが国独自の分析法を開発することとした。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)