Project/Area Number |
63550439
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
建築計画・都市計画
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
舟橋 國男 大阪大学, 工学部, 助教授 (50029203)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1989: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 経路探索 / 経路選択 / 非難行動 / 環境認知 / competence / 経路探策 / 避難行動 |
Research Abstract |
本年度は病院建築について前年度同様の調査実験を行った。すなわち、 1.中規模以上の病院建築事例について、主として経路探索の観点から、サ-キュレ-ションシステムに注目してそれらのプランタイプの整理を行ったが、通常のタイプわけ(中廊下型・複廊下型等)に代わって、環境の分かりやすさの評価に直結し得る新しい整理法が求められ、その開発を試みた。 2.外来患者・見舞い客等に対する施設の分かりやすさや案内・サイン計画に留意して設計されたといわれる病院を選び、その施設管理者に面接して、外来患者等の院内における平常時の経路探索・迷い行動並びにそれらに対する病院側の対処・案内状況について概要の把握に努め、同時にこの問題に対する施設側の位置づけ・認識と対応を調べた。 3.利用者のタイプ別に、施設に対する環境認識に関する調査、並びに被験者による院内での探索行動実験は病院側の事情もあって予定より遅延し、一部未実施の部分もあるが、分析を進めている。 4.本研究における鍵概念であるenvironmental competenceについては、環境行動関係論としてのトランザクショナリズムの立場に密接するとの観点から考察を進め、行動における迷い・経路探索事態並びにそこにおける人々の心理状態に対する説明変数としての、この概念との関連について見通しを得た。非常時の避難行動において安全な経路・脱出口を探索するとき、当該施設に対するそれぞれの行為者の有するenvironmental competenceがその行動を規定する様相が素描され得るであろう。
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