Project/Area Number |
63550682
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
高分子合成
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
小平 俊之 福井大学, 工学部, 助教授 (40020226)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ポリシロキサン / 側鎖型液晶高分子 / ブロック共重合体 / ポリエチレングリコール / テレケリックス / 高分子反応 / ポリウレタン |
Research Abstract |
1、3、5、7-テトラメチルシクロシロキサンの開環重合を、CF_3CO基で保護されたOH基を有するエンドキャップ剤の存在下、トリフロロ酢酸を触媒に用いて行なった。得られたポリメチルヒドロシロキサンに、高分子反応によりメソゲン基を導入後、加水分解によりOH基を再生し、メソゲン基を側鎖に持つテレケリックポリメチルシロキサン(TPMS)を合成した。末端にCOOH基を有するポリスチレンとTPMSの縮合を試みたが、反応は進まなかった。そこで、TPMSの反応性を調べるため、ポリエチレングリコールモノオレイルエーテル(PEO)とトリレンジイソシアナートの反応により、末端にイソシアナート基を有するPEO(PEOT)を合成し、TPMSとPEOTの反応を試みた。メソゲン基としてコレスタノイルオキシプロピル基(COP)を有するTPMSはPEOTとほとんど反応しなかったが、4-(4-プロポキシ)ベンゾイルオキシ-4^1-ブトキシビフェニル(PBB)を有するTPMSはPEOTとほぼ1:1で反応した。メソゲン基によるTPMSの反応性の変化は、メソゲン基に依存してTPMSの立体配座が変わるためと思われる。PBBを有するTPMSにおいても、PEOTをTPMSに対して過剰に用いているにもかかわらず、プロック共重合体中のPEOT/TPMSを1以上にするのは困難であった。しかしながら、ブロック共重合体の生成を確認したので、ポリメチルメタクリレート等の硬いポリマー鎖とTPMSの反応性を検討し、寸法安定性を有する液晶高分子の合成を行う必要がある。一方、COPを側鎖に有するTPMSを1成分とし、種々のチェインエクステンダーを用いて、ブロック共重合体の合成を試みた。TPMS中のSi-O単位の数が10を越えると、末端官能基の反応性が低下するが、4以下の場合には、共重合体を得るとともに、生成物の液晶性を確認した。
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