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わい性台木によるわい化の機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63560022
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 園芸・造園学
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

杉山 信男  東京大学, 農学部, 助教授 (30012040)

Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywordsわい性台木 / リンゴ / 共存培養
Research Abstract

わい性台木の出現はリンゴ栽培に大きな変革をもたらした。これに刺激を受け、近年、他の果樹でもわい性台木の検索や育種が盛んになっている。ところで、今後わい性台木の検索や育種を効率的に進めてゆくためには、わい化程度の早期検定法を確立することが必要になると思われる。本研究では、リンゴの経済品種と台木の茎頂を同一容器内で共存培養した場合、リンゴ品種の茎頂の発育にどのような影響が現れるかを調べ、共存培養した場合の反応と実際に接木した場合の反応が一致するか、否かを明らかにしようとした。リンゴ品種として"ふじ"と"王林"、わい性台木として"M9"、"M26"、"M27"、"MM106"、半強性台木として"マルバカイドウ"を用いた。これらの茎頂を6-ベンジルアミノプリン(BAP)1mg・l^<-1>を含むLismaier-Skoog(LS)培地で約1ヵ月培養し、茎頂を増殖した。この茎頂を2cmの長さに切り、BAP0.1mg・l^<-1>を含むLS培地で"ふじ"または"王林"の茎頂と台木の茎頂を一緒に培養した。"ふじ"または"王林"の茎頂を2本一緒に培養したものを対照とした。5週間後にリンゴ品種の茎頂の重さと長さを測定した。リンゴ品種として"ふじ"を用いた場合と"王林"を用いた場合で反応に差がみられなかったので、以下"ふじ"については述べる。"M9"、"MM106"、"ふじ"と共存培養した"ふじ"茎頂の重さ、長さに差は認められなかった。しかし、"M26"、"M27""マルバ"と一緒に培養すると、"ふじ"茎頂の重つと長さは対照よりも有為に大きくなった。このように、わい性台木の茎頂と共存培養しても、リンゴ茎頂の発育は抑制されず、場合によってはかえつて促進されることがあり、実際に接木を行った際とは異なる反応を示すことが明らかとなった。したがって、共存培養法をわい化程度の検定に利用することはできないと思われた。なお、共存培養によって発育促進がみられる場合がある原因については現在検討中である。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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