Project/Area Number |
63560126
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
製造化学・食品
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
坂神 洋次 名古屋大学, 農学部, 助教授 (80107408)
|
Project Period (FY) |
1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 4ークロロトリプトファン / 4ークロロインドール酢酸 / レグミン / ビシリン |
Research Abstract |
エンドウ種子より、粗タンパク質を抽出し酸加水分解後4ークロロトリプトファン(4-Cl-Trp)を単離し、Nートリフルオロアゼチル、n__ープロピルエステル誘導体とし、G-C-MSで標品と比較することにより4-Cl-Trp.を紫外線照射下、赤リン、臭化水素で処理し、脱クロル化してトリプトファン(Trp)に導き、天然4-Cl-TrpがL型であることを証明した。エンドウ種子中の主要タンパク質であるレグミンとビシリンをヒドロキシアパタイトにより精製し、上記相タンバク質とともにアルカリ加水分解を行った。4-Cl-TipTrpの定量には、HPLC、アミノ酸分析、GC-MSの3種の方法で行った。この結果からレグミン、ビシリン中の4-Cl-Trp含量は非常に低く、一分子当り一個の4-Cl-Trpを含む可能と性はないと結論した。現在相タンパク質より4-Cl-Trpを含有するタンパク質の検索を行っている。 4-Cl-Trpは、4ークロロインドール酢酸(4-Cl-IAA)の前駆体と考えられインドール酢酸(IAA)はエンドウにおいて、D-Trpから生合成されるという報告があることから、4-Cl-Trpについてもその可能性を調べることにした。まず合成D,L-4-Cl-Trpの能率の良い光学分割法について検討し、第一にTrpで用いられているアシラーゼ法を試みたが、L体は得られるもののD体は純粋には得られなかった。次にGITC(2,3,4,6-tetra-o-aciytl-β-gluco-pyraposyl isothiocyanate)と反応させてジアステレオーマーにしたが逆相HPLCによってのみ分離が可能で、しかも加水分解による回収率が極めて悪いことがわかった。第三の方法として、L-mentholと縮合させエステルにして順相HPLCで分割後、酸加水分解により4-Cl-TrpのD体とL体をそれぞれ純粋に得ることができた。現在これらの試料を用いて生物検定によりその活性の差を得るべく検討している。
|