Project/Area Number |
63560258
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
畜産学(含草地学)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
田中 克英 岐阜大学, 農学部, 教授 (20021678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 光夫 岐阜大学, 農学部, 助手 (10177686)
上吉 道治 岐阜大学, 農学部, 助教授 (00021709)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | ニワトリ / 視床下部・下垂体系 / エンドルフィン / セロトニン / 黄体形成ホルモン / オピエート・レセプター |
Research Abstract |
1.いろいろな神経ペプチド(β・エンドルフィン、メチオニンエンケファリン、バゾアクチブ・インテスチナル・ポリペプチド)及び神経アミン(セロトン、メラトニン)をニワトリの第3脳室内に注入したときの効果を検討した結果、β・エンドルフィンとセロトニンは下垂体前葉の黄体形成ホルモンの放出を抑制し、排卵を阻止することが明らかとなった。このようなβエンドルフィンの抑制作用はナロキソンによって解消されるが、セロトニンの抑制作用はナロキソンによって解消されないことも見出されたので、下垂体前葉の黄体形成ホルモンの放出を促す情報伝達機構において、セロトニンが主たる抑制因子であり、βエンドルフィンは第2次的な抑制因子であるとみなされた。 2.ニワトリの視床下部の正中隆起部及び視索前野、下垂体の前葉及び後葉の各々の細胞膜画分について、オピエートとの結合性を検討した結果、これらの組織の細胞膜にはオピエートに対し結合特異性があり、特異的結合の親和性が高く、結合能が低い結合飽和性を示す結合物質(すなわち、オピエートのレセプターとみなし得る物質)が存在することが明らかとなった。従って、ニワトリの視床下部・下垂体系における情報伝達機構にはオピエートが関与することがさらに明らかとなった。
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