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三叉神経上核のニューロン構成とシナプス解析

Research Project

Project/Area Number 63570031
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 神経解剖学
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

野村 嶬  京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (60034188)

Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywords三叉神経上核 / シナプス解析 / WGA-HRP / 電顕 / 三叉神経中脳路核 / 鼓索神経 / ネコ
Research Abstract

ニッスル染色の光顕像ではネコの三叉神経上核(STN)は三叉神経主感覚核背側亜核の吻背側に接し、かつ結合腕旁核の腹内側に位置して、前頭断面では楕円形状をなす。また、STNは吻尾方向に約0.6mmの広がりを有する核であり、その構成ニューロンは三叉神経主感覚核のものより小型であり、ニューロン密度は低い。
咬筋と側頭筋支配の三叉神経中脳路核ニューロンを末梢においてWGA-HRPで標識し、電顕用の標本作製をして、閉口筋支配の三叉神経中脳路核ニューロンの中枢突起がSTN内でどの様な終止様態を示すかをFujii and Kusama(1984)の方法により調べた。その結果、標識された三叉神経中脳路核ニューロンの中枢突起はSTNニューロンに対していずれも軸索ー樹状突起間シナプスを形成しており、その軸索終末には球型シナプス小胞を含むものと多型シナプス小胞を含むものが観察された。三叉神経中脳路核ニューロンの中枢突起は、三叉神経運動核内の咬筋または側頭筋支配の運動ニューロンに対しても多数の軸索ー樹状突起間シナプスを形成しているが、これらの軸索終末はSTN内で観察されたものよりも一般に大きい。次に、既に光顕所見では明らかにされている歯根膜支配の三叉神経中脳路核ニューロンの中枢突起のSTN内終末の観察を電顕で試みたが、未だ一定の所見を得るところまで達していない。末梢からのSTNへの第3の入力系としては鼓索神経由来のものが存在するが、この鼓索神経のSTN内軸索終末は核の腹側部に局在し、大型のものが多く、軸索ー樹状突起間シナプスを形成しており、内部に多型シナプス小胞を含有していることが観察された。
今後は同様な方法を用いて、三叉神経上核への扁桃核ニューロンを中心とした中枢性入力のシナプス解析を行う予定である。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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