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動脈平滑筋細胞の増殖調節機構における細胞骨格の役割

Research Project

Project/Area Number 63570156
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Experimental pathology
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

勝田 省吾  金沢大学, 医学部, 助教授 (40110613)

Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1988: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords動脈硬化 / 平滑筋細胞 / 増殖機構 / 細胞骨格
Research Abstract

本研究は細胞増殖のためのシグナル伝達機構における細胞骨格の役割に注目し、1.微小管の脱重合や安定化はDNA合成調節に必須であるのか否か2.平滑筋細胞の増殖調節機構におけるビンキュリンの関与の有無を明らかにするのを目的とし実験を行い、次の成績を得た。
1.タキソール(1〜10μM)の作用によって、培養平滑筋細胞のDNA合成は低下し、細胞の増殖が抑制された。抗tubulin抗体を用いて微小管の動態を観察すると、タキソールの作用を受けた細胞は抗tubulin抗体と強く反応し、電顕的にも原形質内に微小管の増加が認められた。また、培地からタキソールを除くと微小管が減少(微小管の脱重合)し、DNA合成が開始された。平滑筋細胞をコルヒチンで処理すると抗tubulin抗体の特異蛍光は著しく減少した。しかし、タキ ソールの作用を受けた平滑筋細胞の微小管は安定化し、コルヒチン処理によっても強 い特異蛍光を示した。
2.1%ウシ胎児血清(FBS)存在下で静止期に誘導された細胞を10%FBS含有培地で培養すると細胞は増殖を開始した。DNA合成に先だって抗tubulin抗体に対する特異蛍光は著しく減少した。この間、ビンキュリンの動態を蛍光抗体法で経時的(10%FBS添加後1分〜6時間)に観察したがビンキュリンには明らかな変化はみられなかった。また、10%FBSにタキソールを加えた培地では抗tubulin抗体に対する特異蛍光は保たれており、DNA合成は誘導されなかった。以上の成績より、次の結論を得た。
1.培養平滑筋細胞の増殖調節機構において微小管は本質的な役割を果し、微小管の脱重合は増殖シグナルを伝達し、一方、微小管の安定化は増殖シグナルの伝達を阻害する。
2.細胞増殖のためのシグナル伝達機構には細胞膜近傍に局在するビンキュリンは関与しない。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Katsuda,Shogo: Proceedings of the 8th International Symposium on Atherosclerosis. (1988)

    • Related Report
      1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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