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ベーチェット病における微量金属と細胞免疫の関与について

Research Project

Project/Area Number 63570236
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Hygiene
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

土田 満  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (00163824)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 平三  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70047215)
峰下 哲  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (00014358)
Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsベーチェット病 / 血清亜鉛濃度 / 血清ビタミンB群濃度 / 細胞免疫
Research Abstract

血中の微量金属および細胞免疫とベーチェット(B)病との関連性を検討する目的で、初めに、某大学病院のB病外来を訪れた完全型、不完全型B病患者、男女143名の血清亜鉛(Zn)濃度を測定した。B病患者の血清Zn濃度は40μg/dlから125μg/dlまで広く分布し、うち48%の者が80μg/dl以下の濃度であった。健常人の分布と比較すると、B病患者の血清Zn濃度は低値で分布していることが臨床医学の場で認められた。
次に、典型的な眼症状を有する完全型B病患者10名(男女5名づつ)とこれらの患者との性、年齢をマッチさせた健常対照者10名より患者ー対照研究を行った。その結果、血清Zn濃度は、男女ともB病患者と対照群で有意な差は認められなかった。血清ビタミンB_1、B_2、B_<12>値は、B病患者群が対照群より有意に低かった。
上記血清Zn濃度に有意な差を認め得なかった原因につき、健常人を対象として、血清Zn濃度の日内変動について検討を加えた。朝食で、和食あるいは洋食を摂取した群および絶食した群の血清Zn濃度の経時的変動を観察すると、食事摂取による差はなく、いずれもZn濃度は8時から15時にかけて顕著に低下し、18時以降に若干上昇する変動がみられた。11時以降の値から朝8時の値とに有意な差がみられる等、血清Zn濃度にはcircadian rhythmがあることが示唆された。したがって、採血時間があまり厳密でなかったことが、患者ー対照研究において血清Zn濃度に差が認められなかった一因と考えられた。
Znは、蛋白合成における重要なファクターであることより、血清Zn濃度の低下が、B病の免疫機能、特に細胞免疫に影響を与えていることは十分推察され得る。血清ビタミンB群濃度、Zn濃度の低値は、栄養摂取状態との関係も考慮させる。いずれにせよ、本研究では、B病の成因、あるいは病態にZnが関与している可能性を明確にし得た。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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