胆石症におけるコレステロールおよび胆汁酸生合成の調節機構に関する研究
Project/Area Number |
63570323
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田島 幸児 大阪大学, 医学部, 助手 (60188240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 信司 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
片桐 修一 大阪大学, 医学部, 助手 (80167337)
河田 純男 大阪大学, 医学部, 助手 (90183285)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 胆石症 / コレステロール生合成 / 胆汁酸生合成 / コルステロール7αー水酸化酵素 / 肝ミクロソーム / cytosol protein / nonspecific lipid transfer protein |
Research Abstract |
私共はコレステロール胆石症患者肝におけるコレステロールおよび胆汁酸生合成の調節機構について明らかにするため、cytosolic protein とくにnonspecific lipid transfer protein(NLTP)の、胆汁酸生合成過程の律速酵素である7αー水酸化酵素活性に対する影響について検討した。胆石症患者8例から手術中の生検により得た肝組織を用いて、型の如く、ミクロソーム分画とcytosol分画を得た。患者肝において7αー水酸化酵素活性は平均3.8pmol/min/mg蛋白であり、正常肝の平均6.1pmol/min/mg蛋白に比して、低下してることが明らかとなった。一方、7αー水酸化酵素活性に対するcytosol分画添加の影響を検討したが、正常肝よりのミクロソームに正常肝よりのcytosol分画を添加すると、100μg蛋白の添加で活性は約1.2倍に、900μgの添加で約1.5倍に増加した。このことから、cytosol分画には7αー水酸化酵素活性を増加させるcytosolic proteinが存在することがヒト肝において、初めて示された。 さらに、胆石症患者からの肝ミクロソームを用いた7αー水酸化酵素活性測定系において、それぞれのcytosol分画を100μg添加すると、平均約1.4倍に活性が増加したが、正常肝からのcytosol分画を100μg添加した場合には1.2倍の活性上昇にとどまった。このことから、胆石症患者肝のcytosol分画には7αー水酸化酵素を活性化するcytosolic proteinがより多量に存在することが推定された。イムノブロッティング法を用いて、私共が開発したNLTP定量法により、患者肝と正常肝のNLTPを測定したところ、胆石症のcytosol分画において、約1.5倍の増加を見い出した。これらの実験事実から、胆石症患者肝におけるコレステロール7αー水酸化酵素の低下を代償する一つのメカニズムとして、nonspecific lipid transfer protein量が増加している可能性が示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)