小腸内の消化管ホルモン(CCK)放出因子の同定と作用機序の解明
Project/Area Number |
63570337
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
宮坂 京子 東京都老人総合研究所, 生理学部臨床第一研究室, 研究員 (90166140)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | コレチストキニン / 膵外分泌 / 膵分泌性トリプシンインヒビター |
Research Abstract |
ラットの膵液中より抽出されたアミノ酸61コよりなるモニターペプチドは、麻酔下のラットにおいて、コレチストキニン(CCK)を放出させ、膵外分泌を亢進させることが報告されている。今回無麻酔ラットにおいて同様の作用が認められることを証明した。その後、このモニターペプチドは、2種の膵分泌性トリープシシインヒビター(PSTI-61-56)のうちのひとつと同一のものであることがわかった。そこで、構造の1部類似したヒトのPSTI,2種のラットPSTIについて、さらに検討したところ、モニターペプチド(PSTI-61)にのみこのCCK放出作用が存在することがわかった。一般の動物には通常PSTIは一種類しか存在しない。ラットにのみなぜ、2種存在するのかは不明であるが、モニターペプチドが、PSTIとしての作用はもとよりCCK放出制御が主な役割であるとするなら、ラット以外の動物(ヒトもふくめ)にも膵液中にモニターペプチド様作用を有するPSTIではない物質が存在している可能性は十分考えられる。これは、今後の課題である。次に膵外分泌を、する物質の1つとして、最近発見されたパンクレアスタチンが、膵内外分泌両方を抑制することを報告した。パンクレアスタチンはブタ、ウシ、ヒト、ラットなどで少しずつアミノ酸構造が異なっている。すでにいずれのパンクレアスタチンもラット膵に対しては同じように働くことを確認し報告した。小腸より分泌されると考えられるCCK放出因子については、膵液を十二指腸より除いたさい、7日目に十二指腸内CCK含有量が最低になることから、膵液胆汁を回腸へBypassし1週間後にラットをト殺して、十二指腸内膜を採取し、Sephadex G-50で分離した。その結果分子量6000前後と思われる部位にCCK放出作用が存在することが判明した。今後さらに抽出、同定の予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(27 results)