顕微螢光測光法による胃癌の核DNA測定ー臨床病理学的所見と対比した検討ー
Project/Area Number |
63570627
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
広瀬 和郎 (廣瀬 和郎) 福井医科大学, 医学部, 助手 (00181199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野手 雅幸 福井医科大学, 医学部, 助手 (60189412)
中川原 儀三 福井医科大学, 医学部, 教授 (10019549)
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Project Period (FY) |
1988 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1989: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1988: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 胃癌 / 顕微螢光測光法 / DNA ploidy pattern / 酵素抗体法 / epidermal growth factor(EGF) / epidermal growth factor receptor(EGFR) / 癌遺伝子 / NOR (nucleolar organizer regions) / 顕微蛍光測光法 / epidermal growth factor recepter / Southern blot hybridization / heteroplold / diploid / epidermalgrowth factor(EGF) |
Research Abstract |
教室では,胃癌の核DNA ploidy patternが浸潤様式,病理組織学的所見,及びEpidermal growth factor(上皮増殖因子:EGF)とそのレセプタ-(EGFR)とどのように関連しているかを検討してきた.さらに昨年度からは,近年各種の癌組織において増幅が報告されている癌遺伝子と,細胞増殖に関与すると推論されている uncleolar organizer regions(NOR)についても検討を行った. 1989年4月から1990年6月の間に教室で経験した胃癌切除症例53例(早期癌22例,進行癌31例)を対象とし,全例で核DNA ploidy patternの蛍光顕微測光法による測定,EGF,EGFRの免疫組織学的局在、硝酸銀染色によるNORの測定を行った.充分量の癌組織が採取可能であった28症例(すべて進行癌)についてはSouthern hybridization法によりerbB遺伝子の増幅の有無を検討した. (成績)(1)EGF陽性例は19例(36%)にみられた.深達度との関係では進行癌症例で有意に陽性率が高かった。DNA ploidy patternとの関係を検討すると,aneuploidを呈するもので陽性率が高い傾向がみられた.(2)EGFR陽性例は5例(9%)と他者らの報告に比し低率であったが,陽性例はすべてEGF陽性の進行癌であった.(3)NORは進行度に相関して有意の増加がみられた.DNA ploidy patternとの検討ではaneuploidではdiploidのものに比べ有意な増加がみられた.(4)erbB遺伝子の増幅は3例でみとめたが,すべて過進展の癌であった. (結論)EGFは細胞の核レベルでの増殖に関与すると考えられた.EGFRに関してはEGFによるdown regulationによる活性の低下が考えられた.従来教室で報告してきた如く,細胞核DNA ploidy patternは,細胞の増殖に深く関与すると考えられた.
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)