Project/Area Number |
63570642
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
江藤 敏文 長崎大学, 医学部, 助手 (60145258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 修 長崎大学, 医学部, 医員
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1988: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 胆道再建 / 胃液分泌 / 胆汁酸 |
Research Abstract |
Roux-Y型胆道再建術においては術後胃液の過分泌がみられ、消化性潰瘍の原因となるとされている。本実験はこの機構を抑制するメカニズムを知り、胃液過分泌を抑制する臨床応用可能な薬物を見いだすことにある。 実験1 まず雑種成犬4頭にhaidenhain Pouchを作成しpentagastrin(以下PG)の持続投与による胃液分泌動態をみた。PG投与により15分分画で採取した胃液分泌量は漸増し75分以後はプラトーになった。よって種々の抑制実験はこの時期以降に行うこととした。なお十二指腸への物質投与は十二指腸外瘻チューブより行い、投与後の各15分毎の胃液分泌量はプラトーとなった時期の15分間の分泌量を基礎値100としその比で表した。十二指腸への投与物質は脂肪(Corn oil:20ml)、胆汁(5cc)胆汁酸(CDC:100mg)である。胆道再建前の十二指腸内脂肪投与では胃液分泌は抑制され最大抑制率は40-78%であった。胆道再建を行うと脂肪投与を行っても抑制率は0-2%で、胃液分泌の抑制には胆汁の十二指腸内の存在の必要性が確認された。胆道再建施行犬においても胆汁、脂肪の同時投与を行うと最大抑制率は60-65%であり、胆道再建前と同様にこの機構が発現することが認められた。胆汁酸、脂肪の同時投与でも最大抑制率は55-64%であった。以上より胆道再建後の胃液過分泌は胆汁酸と脂肪の同時投与により抑制されることが証明された。 実験2 十二指腸内に種々の胆汁酸を種々の濃度で脂肪と同時投与し実験1と同様に抑制実験を行い胆汁酸の胃液分泌抑制のメカニズムへの関わりを明らかにし、臨床応用に至適な胆汁酸をみいだすことがあるが現在まで雑種成犬3頭に胆道再建を行い、CDC(50mM/L、25mM/L)と脂肪の同時投与の実験のみ終了した。投与後、CDCの両濃度に於て胃液分泌は抑制されるが、50mM/Lでは25mM/Lに比べ有意に強く抑制が起こることが証明されている。
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