Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 征一郎 北海道大学, 医学部, 教授 (60001898)
奥山 和彦 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (40214085)
星 信彦 北海道大学, 医学部, 助手 (10209223)
藤野 敬史 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (20209076)
藤田 博正 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (00156879)
和気 徳夫 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (50158606)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
子宮内膜癌細胞株3種-Estrogen receptor(ER)およびProgesterone receptor(PR)を有するIshikawa株、HHUA95株とにより両receptorを有さないHOVA52株-より高分子DNAを抽出し、Southern blot hybridizationにより17種のoncogeneの増幅ならびに組み変えの有無を検討したが、ER、PRの有無には関係なく、遺伝子増幅を確認されたoncogeneは認められなかった。検討したoncogeneはH-ras,N-ras,K-ras,c-myc,N-myc,L-myc,fos,fms,fps,sis,erb-b,erb-B2,src,yes,raf,abl,mosの17種類である。 ERとPRが確認されたIshikawa株を使い、無血清培地中でEstrogen 10^<-9>M,Progesterone 10^<-7>Mを負荷し、さらにTumor promotorとして作用するTetradecanyl phorbor ester(TPA)の処理を加え、E,P,TPA,E+TPAの4実験系で、mRNAを抽出した。c-myc,fos,PCNA/cyclineについてその活性化の有無をNorthern blot hybridizationにより検討を加えた。増殖に関与するPCNA/cyclineについては、無血清培地に無添加で抽出したoriginalに対し、Estrogen,Progesterone,TPA,TPA+E負荷を行なったもの全てでmRNAの増大がみられたが、各負荷物質による活性化の差はみられず、P,Eの内膜癌増殖に対する関与については活性化の差はみられず、P,E内膜癌増殖に対する関与については不明であった。またc-myc遺伝子については各実験系ともその活性化はみられなかった。しかしfos遺伝子においてはTPA+E負荷時のみにその活性化を認め、TPA単独あるいはEstrogen単独ではfosの活性化がみられなかったことから、Estrogen存在下でのTumor promotorによるfosの活性化が発癌機構に何らかの関係を持つ可能性を示唆するものであった。
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