絨毛性疾患における父性由来遺伝子の役割に関する分子遺伝学的研究-分子生物学的手法を用いた絨毛性疾患の治療的分類
Project/Area Number |
63570773
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
竹内 正七 新潟大学, 医学部, 教授 (30009914)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | DNA fingerprint / hydeticliform mole / porsistant trophoblastic disease / 胞状奇胎 / 絨毛癌 |
Research Abstract |
胞状奇胎がandrogenesisという事実は梶井、大沢この染色体分析により有名である。その後完全奇胎のうち80〜90%がandrogenesisによるhomozypous XX moleと判明し、その残りがheterozygous XXmole、あるいはhetorozygous XYmoleとされている。部分奇胎はtriploidyとされており、PTD (persistent trophoblostic disease)に移行しないとされている。1984年 和気らはheterozygous moleの中にはPTDに移行するものがあり、homozygous XXmole はPTDに移行しないと報告したが、英国のLawlerらはこれに反駆している。 従来この種の研究は染色体分析のbandiyにより行われているが、今日、最近確立されたDNA fingerprint法によって検討を試みた。Jeffreysらのminisatellito DNAはこの方法にきわめて有用とされているが、このprobeの使用には種々の制約がある為、まず私は新らしくprokeを作成し、このprobeが親子鑑定に十分応用できることを証明した。 次に十例の胞状奇胎組織(うち2例部分奇胎)及びその父親、母親よりDNAを抽出し、DNA fingerprintを行った。完全奇胎と思われた8例のうち、明らかなandrgenecisは4例しか証明出来ず、他4例はandrogenesisとも、父母双方のバンドを必ずしも持っているとも言えず、これらが今後絨毛癌に移行するか否か予後を追跡したい。 まだ一年しか経過していない為、予後については断定できないが、androgenesisを証明しえたし例がmetastatiCmoleとなり、部分奇胎の一例がHCGの低下が思わしくなく、化学療法を必要とした。そのPTDと思われる2例は療法共heterozygous moleではなく、従来の報告と予備していたま絨毛癌のDNA fingerprint はいまだ未施行で、胞状奇胎も10例しか検討しておらず、何よりもまだ1年弱しか経ていないため、今後の検討が必要であると感じている。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)