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ヒト歯肉付着上皮とエナメル質表層の構造について

Research Project

Project/Area Number 63570843
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Morphological basic dentistry
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

山下 靖雄  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (70014157)

Project Period (FY) 1988 – 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1989: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywords付着上皮 / 歯小皮 / 顆粒状構造物 / 基底膜様構造物 / 上皮付着 / 分泌と吸収
Research Abstract

前年度に引き続き、3方向からの切片による光学ならびに透過電子顕微観察に加えて、今年度は新たに走査電子顕微鏡の観察を行い、それらの結果を総合して以下のような知見等を得た。
歯小皮を介して歯面に直接接着している付着上皮最表層の細胞は、特に歯面に付着している部位近くで細胞が互いに密接して歯面をほぼ完全に被覆しているため、上皮の細胞間隔と歯質との間の直接的な物質の交通は殆どないように思われた。また、これらの細胞は付着側を機能端とした極性が認められ、走査電顕による付着面の立体観察所見と合わせてみると、上皮側と歯質側との間の物質の交通は、これらの細胞を介して行われている可能性が高いことが示唆された。また、付着上皮最表層の細胞は歯根側端では一般に幼若であるが、そこから歯肉溝側に向かうにつれて発達し、さらに歯肉溝付近に至ると細胞の変性像がみられることから、これらの細胞は歯根側端から歯肉溝側に向かって分化しつつ移動していくことが形態学的に確認された。さらに、付着面付近におけるtonofilamentのラセン状配列は、これらの細胞が歯面を被覆し、かつ歯面と付着関係を保ちつつ歯肉溝側に向かって移動していくことと関連があるように思われた。歯小側第2膜内に認められた顆粒状構造物は、その構造形態からみて少なくとも一部のものは付着上皮最表層の細胞から遊離し、そこにに埋入されていくと思われる状態が認められた。基底膜様構造物と歯小皮第2膜とは、組織化学的にその組成がやや異なる傾向がみられた。歯頸部のエナメル質最表層にはかなり厚い歯小皮第1膜が存在しており、走査電顕の観察所見からこの部は通常のエナメル質よりも酸に対し抵抗性が高いことが再確認された。また、ここには通常のエナメル質に比較してやや幼若な結晶が多い状態が認められた。今後はこれら歯小質の役割に関する再検討が課題であると思われた。

Report

(2 results)
  • 1989 Annual Research Report
  • 1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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