Project/Area Number |
63570977
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
小児・社会系歯学
|
Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
本川 渉 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (60084290)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
副島 嘉男 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (50154696)
久芳 陽一 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (90131862)
吉田 穰 (吉田 穣) 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (10084287)
|
Project Period (FY) |
1988 – 1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1988: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 再植 / 根未完成永久歯 / 病理組織学 / 免疫組織化学 / 体液性免疫 / 犬 / ラット / 外傷 / 幼犬 |
Research Abstract |
犬の根未完成永久前歯に不完全脱臼を起こさせ、数週間後に歯髄の変化を病理組織学的に調べたが、歯髄に変化がみられなかった。よって完全脱臼(再植)をおこなったところ、6週間後に歯髄は変性壊死に陥った。そこで外傷により壊死した歯髄が抗原となり、自己免疫反応として根尖周囲組織に影響を及ぼす可能性の有無を免疫学的に調べた。 (免疫反応の証明) 1 体液性免疫:抗原ー抗体反応による。再植した犬の永久前歯歯髄を取り出しPBSを加えてホモゲナイズする。遠心して可溶成分を取る。凍結乾燥法により試料を約10倍に濃縮する。一方で同一個体から採血した血清を調整して、これも凍結乾燥法で約10倍に濃縮する。犬歯髄可溶成分と血清を用いてDouble Diffusion Methodで沈降線の有無をみた。対照では沈降線を生じなかったが、壊死歯髄では明らかに二本の沈降線が見られた。すなわち歯髄組織成分が傷害を受けて自己抗原化したことが体液性免疫反応より確かめられた。 次にラットの根未完成臼歯を脱臼させ、歯髄および歯根に生ずる反応を免疫反応としてとらえるために、初期免疫応答における細胞間情報伝達に必須のものであるIa抗原陽性細胞について免疫組織化学的検索を行った。すなわち生後3週のウイスタ-系ラットの上顎左右第一臼歯を被験歯とし、脱臼させ、2週および1カ月後に屠殺し、脱灰標本を作製後、1次抗体にOX6(抗ラットIa抗原陽性細胞)を用いてABC法による免疫染色を行った。しかし今回の実験では歯根の異常吸収や、周囲組織の炎症性変化がみられたにもかかわらず、Ia抗原陽性細胞は観察されなかった。
|