カタユ-レイボヤ(Ciona mtestinalis)の実験動物化に関する研究ー近交系の作出,特異形質の分離,および室内飼育法の確立の試みー
Project/Area Number |
63580034
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory animal science
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
雨宮 昭南 東京大学, 理学部, 助教授 (30011670)
|
Project Period (FY) |
1988 – 1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1990: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1989: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
|
Keywords | ホヤ / カタユ-レイボヤ / 近交系 / 純系 / 実験動物 / 自家交配 / カタユーレイボヤ |
Research Abstract |
本年度の研究は、これまでの研究を基礎として、自家交配および兄妹交配によってカタユ-レイボヤの近交系を確立し、アイソザイムパタ-ン、DNA多型等によって近交系の特性を調べるとともに、特異な遺伝的変異をもつ個体を分離し、それらを実験室内で累代飼育することを目標として行われ、以下の実績をえた。 1.自家交配によって第13代目(第6代目に1回兄弟交配が入っている)まで到達し、計算上は、純系実験動物として、カタユウレイボヤの近交系の確立に成功したものと思われる。この系統は、SAM1と名ずけられた。 2.近交系の特性を調べる為の、アイソザイムパタ-ン、DNA多型等の実験は、共同研究者の準備不足により、今年度には間に合わず、追って行うこととする。 3.長身背曲り型(通称カ-リ-)の遺伝形質を持った系統は、7代目まで達した。 以上のとおり、本研究は、カタユウレイボヤの長期にわたる実験室内での継代飼育の可能なことを証明すると共に、近交系の確立と、特異形質を持った系統の分離に成功した。この事は、海産動物における世界最初の近交系の確立を意味し、この方面の研究にブレイク・スル-型の大きな成功を収めたものである。
|
Report
(3 results)
Research Products
(11 results)