T細胞クロン及び核酸雑種形成法を用いたセンダイウイルス性肺腺腫症修復機構の解析
Project/Area Number |
63580040
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory animal science
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Research Institution | 国立公衆衛生院 |
Principal Investigator |
岩井 浤 国立公衆衛生院 (00072405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三枝 順三 産業医学総合研究所, 実験中毒部, 主任研究官 (90107425)
山本 茂貴 国立公衆衛生院, 衛生獣医学部, 研究官 (80150168)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | センダイウイルス / ヌードマウス / 回復機構 / T細胞株 / 腺腫症 / ハイブリダイゼーション / 細胞移入法 |
Research Abstract |
本年度の計画の一つであるDNAプローブを用いたin situハイブリダイゼーションによる組織切片中のウイルス核酸の検出は以下のごとくである。準備されたビオチン化センダイウイルスHN遺伝子DNAプローブは予備的に実施したドットハイブリダイゼーションでセンダイウイルスRNAを10ngのレベルで検出可能であったが、対照として用いたL929細胞由来のRNAとも100ng以上の高濃度では反応が見られた。この非特異反応のために、従来の免疫組織化学的方法と検出感度を比較するまでに至らなかった。 もう一つの計画である、センダイウイルス感染ヌードマウスに移入した時ウイルス排除能を示すT細胞株あるいはクロンの樹立については以下のごとくである。1L-2を産生し、抗体産生をヘルプするセンダイウイルス特異的L3T4陽性T細胞株が2株樹立され、このいずれもが、単独ではウイルスを排除できないが、センダイウイルス免疫脾細胞Lyt-2陽性細胞分画と共同でウイルス排除能を示し、その作用はこのT細胞株の抗原刺激培養上清や、マウス脾細胞コンカナバリンA刺激培養上清あるいは感染耐過マウス血清などの液性因子に置き換え得ることが明らかにされた。この因子の本体として特異抗体が考えられたが、抗マウス肝炎ウイルス抗体もセンダイウイルス感作Lyt-2陽性T細胞分画と共に抗ウイルス作用を示すことから否定され、T細胞の影響下にあったB細胞によっても産生されることが示唆された。Lyt-2陽性T細胞株の樹立は今までのところ不成功に終わっているが、最近になって樹立可能と見られる培養を数系統維持している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)