既往の大震災における震災の生起・拡大・終息過程に関する研究
Project/Area Number |
63601510
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
瀬尾 和大 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (30089825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐間野 隆憲 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (60110186)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 関東大地震 / 福井地震 / 新潟地震 / 震災 / 震災予防 / 応急復旧 / 救援活動 / 情報伝達 |
Research Abstract |
本研究は、既往の大震災の生起・拡大・終息に至る過程を総合的に把握し、個々の震災の特質を理解することによって、震災を著しく拡大する要因や震災の防止に著しく効果のある要因を明らかにし、その成果を今後の震災防止・軽減対策に資することを目的としたものであり、以下の研究成果を得ることができた。 1.関東大地震(1923)・福井地震(1948)・新潟地震(1964)の夫々を対象として、既往の調査報告・行政機関による震災誌・報道記事等の文献に基づき、地震の発生から1年間に亘って震災地域に生じた様々の事象の抽出と時系列による整理を行った。その内容は、余震・津波・火災等の状況や、情報伝達・救援活動・応急復旧の過程など多岐に亘っており、震災の経過を1枚の図表から総合的に把握することが可能になった。 2.上記の3つの事例を対象として各々の震災が有している特質の比較を行った。特に次の2点は震災予防の観点から再考の必要がある。第1は、上記の3つの震災には約40年という時代の隔たりがあるが、それにも拘わらず地震防災の立場からみて全く改善されていない点が存在することである。特に、大河川に架った幹線道路や鉄道橋等の橋梁の被害がいずれの場合も後々まで救援活動や応急復旧事業に多大の影響を与えている点や、新潟地震に顕著にみられたように新開地に予想外の震害が集中する傾向も同類であると考えられる。第2は逆に通信技術の進歩は着実に震災を軽減する方向で効果を発揮しており、迅速な情報伝達の重要性が確認できた点である。 3.上記の検討と並行して、既往の大震災の模様を記録した映像の収集を行いビデオテープに収録した。映像には文章表現や写真記録にはみられない動きがあり、視覚的な実感として大震災をイメージできる利点があるため、特に震災予防教育への活用が期待できる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)