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森林の崩壊防止機能における林地表層土壌の評価

Research Project

Project/Area Number 63601517
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

竹田 泰雄  名古屋大学, 農学部, 助教授 (20023418)

Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords土壌保水性 / 団粒構造 / 団粒化度 / PF試験 / ウェザーメーター / 土壌間隙
Research Abstract

雨水の浸透における表層土壌の役割、とくに土壌の間隙径別間隙量や団粒構造などに着目して室内実験を行い、表層土壌の変質を通して森林の崩壊防止機能について検討した。
試料採取地は花崗岩風化地域の約30年生ヒノキ林と約80年生スギ林で、Ao層を取り除いた表層土壌を100cc採土円筒で各20個ずつ、計40個採取し、飽和重量、pF1.0、2.0、2.5、3.0における重量、さらに乾燥重量を測定し、各pF値から算出される間隙の大きさに相当する間隙量を求めた。また同一林地で別に採取した土壌について団粒分析も行った。
さらに土壌試料をウェザーメーターにかけ、人工的に土壌を劣化させた。ウェザーメーターは炭素棒を高電圧下でアークさせて太陽光に近い波長をもった人工光を照射し、物質を短時間に劣化させる装置である。この装置を利用して前述の土壌試料に伐採後1年程度に相当する変質を与えた後、照射前と同様の実験を行い、照射前後の間隙径別間隙量、団粒構造などについて比較検討を行った。
その結果、間隙径別の間隙量では照射前に比較して照射後では間隙径の割合大きな範囲での増加傾向がみられ、径の小さい部分で減少がみられた。これは人工太陽光による土性の変化、乾燥、湿潤の繰り返しによる影響により粗大間隙が増加したものと思われる。また林相別には、ヒノキ林よりスギ林での変化が顕著である。この原因として、ヒノキ林では植栽後約30年経過しているものの手入れが不十分で密植のため地被植物が見られず、かなり乾燥しているのに対し、スギ林では約80年生のスギ母樹林であり、地被植物も繁茂し、湿潤で優良な林地であるため、すでに劣化を受けているヒノキ林よりも、優良な林地であるスギ林でより大きな影響を受けたものと考えられる。また0.1mmにおける団粒化度も照射後で減少しており、団粒構造の破壊が行われたものと考えられる。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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