Project/Area Number |
63601522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
安藤 雅孝 京都大学, 防災研究所, 助手 (80027292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寒川 旭 工業技術院, 地質調査所・大阪出張所, 主任研究官
平原 和朗 京都大学, 防災研究所, 助手 (40165197)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 強震動 / 活断層 / 地震断層 / 分技・分岐 / 活断層分布図 / 飛騨地震 / 濃尾地震 / 波形合成 |
Research Abstract |
研究の目的 この研究の目的は、活断層のデータ「分布、断層の型、変位量等)に基づき強震動を予測することにある。従来、地表で見られる活断層の複雑な分布は、表層付近の地形や地質による偶発的なものに過ぎないと考えられていた。しかし、微小地震の起こり方や地表断層の大きな曲がり、分枝等の研究から、地表の活断層の複雑さは地下深い様相を表すものと考えられるようになった。この研究の主な課題は三つあり、それらは(1)活断層の形・分布が地震動予測の重要性、(2)活断層データに基づく地震動の予測、(3)各地域の強震危険度の推定。 研究の成果 (1)活断層の分布・特徴のデータベース作成 日本の主要な活断層(千屋断層、糸魚川-静岡構造線、丹那断層、阿寺断層、根尾谷断層、跡津川断層、郷村断層、鹿野-吉岡断層、山崎断層、中央構造線など20断層)の分布を、活断層分布図からディジタイザーを用い読み取り、緯度・経度に変換した。この読み取りには、5万分の1の地形図に描かれた活断層分布図が使用された。ただし、活断層の分布が不明瞭な部分は踏査を行った。 (2)強震動の予測 強震動の予測には種々の方法が提案されているが、断層面の不均質すべりを考慮した経験的グリーン関数による波形合成方法を採用した。上記20の断層のすべての計算は完成していないが、現在までに、いくつか興味ある結果が得られた。たとえば、1858年飛騨地震(跡津川断層)と1891年濃尾地震(根尾谷断層系)との比較は一つである。これら二つの断層の長さは60-80kmと似ているが、震度に基づくマグニチュードは6.9と8.4と大きく異なる。この研究のモデル計算から、二つの震度マグニチュードの差は、断層の複雑差の違いによることが定量的に明らかにされた。
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