Project/Area Number |
63602001
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
青木 正敏 北海道大学, 農学部, 助教授 (60081569)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 博 東京農工大学, 農学部, 助教授 (60134798)
松尾 芳雄 農水省, 農業工学研究所・農地整備部, 主任研究員
田中 夕美子 北海道大学, 農学部付属苫小牧地方演習林, 技官(教務職)
堀口 郁夫 北海道大学, 農学部, 教授 (10001439)
|
Project Period (FY) |
1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 1988: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
|
Keywords | 都市圏 / 生産緑地 / 大気浄化機能 / 都市気温上昇緩和機能 / ヒートアイランド / 評価モデル / 人口 / 緑被率 |
Research Abstract |
1.生産緑地のもつ大気汚染ガス吸収能(大気浄化能)の評価法 (1)大気浄化能力は水面<裸地<芝地<繁茂した畑・草地<樹林地であり、畑・草地および樹林地は水面・裸地より2〜3倍の浄化能力をもつことを明らかにした。(2)実測および文献調査により、モデル式:U_<S02>=20.7×C_<S02>×P U_<N02>=15.5×C_<N02>×Pを得た。ここで、U_<S02>、U_<N02>:SO_2、NO_2の浄化量 C_<S02>、C_<N02>:SO_2、NO_2の濃度(μg・cm^<-3>) P:植生の乾物生産量(UとPの単位は等しい)。この評価モデル式より、対象都市の生産緑地の乾物総生産量(農業生産量等から推定できる)および大気汚染ガス濃度(大気汚染報告書データから得られる)からその都市の生産緑地の大気浄化能を推定できることを明らかにした。大気汚染濃度上昇の抑制にとって、生産緑地のもつ大気浄化機能も無視できないことを明らかにした。 2.都市化に伴う都市気温上昇(ヒートアイランド)の評価法 (1)日最低気温の場合、都市気温上昇(△T、℃)と人口(P、万人)との関係を調べ、△T=a・log_<10>P-bという関係を明らかにした。盆地、平地、および海岸部に対するa、bの値として、それぞれ a=1.26 b=0.7、a=1.36 b=1.0、およびa=1.45 b=1.4を得た。(2)緑被率(G、%)日中の都市気温上昇(△T、℃)との関係を調べ、△T=-α・G+βが成立することを明らかにした。盆地、平地、および海岸部に対するα、βの値として、それぞれα=0.020 β=1.2、α=0.010 β=1.2、およびα=0.027 β=1.0を得た。(3)上記の評価モデル式を用いて、夜間については人口データから、日中については緑被率データから、都市気温上昇を評価できることを明らかにした。都市気温上昇の抑制のためには都市内および周辺に残された農地や緑地の減少抑制・保全が重要であることを明らかにした。
|