気中放射性エアロゾルの呼吸器官への沈着量と肺線量の推定
Project/Area Number |
63602521
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
下 道國 名古屋大学, 工学部, 助手 (90023209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 孝夫 名古屋大学, 工学部, 助手 (50089843)
中島 敬行 名古屋大学, 工学部, 助教授 (40023113)
池辺 幸正 名古屋大学, 工学部, 教授 (50023073)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | スクリーン型拡散法 / ラドン娘核種 / 粒径分布 / 付着原子 / フリー原子 / 呼吸器官 / 沈着 / 肺線量 |
Research Abstract |
これまで開発を進めてきたスクリーン型拡散法は大気中のラドン娘核種からなる粒子の粒径分布測定に使用しうることが実証されたが、今年度は、放射性粒子通過応答曲線のフィッテング方法、およびこれから粒径分布を求める手法とプログラムの改良を行い、さらに精度の向上をはかった。 ついで、昨年度と同様、一般の住環境での測定を実施し、データの蓄積をはかった。得られた粒径分布の結果は、対数正規分布に近い分布が多く、粒径のピーク値は0.07〜0.24μm、幾何標準偏差は1.8〜3.8と概ねこれまでのデータと同様であった。 以上のデータを基に、ヒトの呼吸器官へのラドン娘核種の沈着量の計算を行った。肺の構造モデルに用いたのはYeh and Shamのモデルで、単分散粒子の沈着量の評価を行っているTakahashi and Kawamuraの結果を参考とした。フリー原子は上部呼吸器にすべて吸入の段階で沈着してしまうこと、付着原子は肺の奥の方での沈着が多いものの、付着原子の2/3程度は再び呼気として排出されること、またフリー原子の存在比率によって沈着量全体はかなり変動することがわかった。さらに、使用する肺の構造モデルにも大きく依存することがわかり、今後の検討課題として残された。 今年度備品として購入したPC9801VXパソコンは、上述のデータ処理および粒子沈着計算に使用した。
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Report
(1 results)
Research Products
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