Project/Area Number |
63604020
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
梶山 千里 九州大学, 工学部, 教授 (60037976)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 軍治 東京大学, 物性研究所, 助教授 (40132724)
稲垣 道夫 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (20023054)
妹尾 学 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40013099)
大津 隆行 大阪市立大学, 工学部, 教授 (00046864)
|
Project Period (FY) |
1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
|
Keywords | 分子配向膜 / ラングミュアーブロジェット膜 / 剛直ポリマー / ポリフマル酸エステル / ポリイミド / 黒鉛フイルム / 有機電導体 / 有機超伝導体 |
Research Abstract |
1)単分子膜の静的弾性率と形態学的観察との相関性より、単分子膜の結晶緩和現象と融解挙動を検討した。脂肪酸単分子膜の単分子膜はその融点と展開水温の関係により結晶性または非晶性単分子膜に分類されることを見出した。水面上で非晶性単分子膜を形成させ、一定表面圧を保ったまま単分子膜の融点以下まで冷却し、結晶性単分子膜と比較して著しく低欠陥で、結晶サイズの大きい、結晶性単分子膜を作製することに成功した。 2)炭酸ビニレンは容易にラジカル高重合し、高収率で高分子量の剛直性にとむポリマーが得られた。このものは融点を示さないが、溶媒には溶解した。剛直性はポリフマル酸tーブチルより低い。また加水分解によりポリヒドロキシメチレンに誘導したが、このものは融解も溶解もしなかった。またポリフマル酸エステルの立体規則性について13CーNMRより解析しエステル置換基がかさ高くなる程メソ付加が優先する事が明らかとなった。 3)分子配向組織をもつ膜、キャリアによる反応ー輸送カップリング過程を解析し、選択的輸送機能をもつ膜系を構築するために、両親媒性物質のつくる分子配向性会合体による可溶化物質の液膜輸送を実験的に検討した。すなわちヘキサテシルトリメチルアンモニウムブロミドHTABのミセルによる長鎖脂肪酸の水相液膜輸送により会合性キャリアのもつ輸送特性を明らかにした。 4)厚さを異にする2種のポリイミドフィルムで、著しく異なる黒鉛化性が見出された。高黒鉛化性フィルムを得る条件として(1)平面分子であること、(2)平面分子が配向していること(3)異種原子が単純な分子として離脱することが明らかとなった。 5)TYCn-TXF単一成分電導体においてX:硫黄、Y:硫黄、セレン、テルル、の54種を合成し、物性、構造を測定した。またX:セレンの系列を合成中である。TYCnーTXFやBEDT-TTFをドナーとし、多くの金属的有機物を得た。10K超伝導体に-(BEDT-TTF)_2Cu(NCS)_2の重水素体でTc=11.0Kを見出した。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)