Project/Area Number |
63605502
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
中村 義 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10014739)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 辛亥革命 / 黄呉 / 湖南省 / 日本留学 / 中国近代 |
Research Abstract |
日本近代と中国近代の比較史的研究は古くて、新しい研究である。そこで本研究は中国の一地域に視点をおき、その一点から日本近代をどうとらえるか、またその逆に、日本の一地域から中国近代を考察することであった。いうならば「地域の国際化」を両国相互から歴史的に跡づけることになろう。中国の一地域とは湖南省である。湖南省は中国近現代政治史上重要な役割をになっていたことは大方に認められている。明治期来日した湖南省出身留学生(一番多い)が「湖南は中国の薩摩たらん」と主張して、辛亥革命、民国革命に身を投じていた。この事実を背景にして「中国近代からみた西郷隆盛」を発展し、上記の課題にこたえた。またこの論文でとりあげた黄呉(1874-1916)は湖南出身で孫文と並称される指導者である。そこで彼の晩年を対象として「1916年の黄呉」を発表した。さらに黄呉の資料蒐集と「黄呉学術研究討論会」に出席するため、二度にわたり、湖南省に行った。討論会では「日本と黄呉」を報告した。その内容は重点領域研究の目的にそい、黄呉の革命家としての成長過程を、彼の儒教的教養-県試合格、西湖書院出身-「葉文習式」思想等と関連して考察し、かつ日本留学のもつ意味をあわせて論じている。 今後の研究は購入した「教育雑誌」は非常に重要な資料であるので、これを活用し、上記の研究を深めること。さらに日本の一地域を設定して、中国近代をとらえてみたい。 今後の研究は購入した「教育雑誌」は非常に重要な資料であるので、これを活用し、上記の研究を深めること。さらに日本の一地域を設定して、中国近代をとらえてみたい。具体的には岡山県の閑谷学校およびこれと関連する人物を対象として考察する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)