Project/Area Number |
63606507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
高木 光司郎 富山大学, 理学部, 教授 (60018976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松島 房和 富山大学, 理学部, 助教授 (40142236)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | レーザー分光 / レーザーシュタルク分光 / シュタルク効果 / ホスフィン |
Research Abstract |
前年度までの研究に於いては、レーザーシュタルク分光でシュタルク電極間隔を0.2mmとすることにより、25kVmm^<-1>までの高い電場の掃引(従来のものより2〜3倍広い)が可能となり、この掃引システムを用いた分光計を完成した。この装置を用いて、CH_3F分子とPH_3分子に対して、いくつかの予備的な測定を行った。この分光計の特色として、多くの遷移がシュタルク同調で観測できるため、組織的な分光測定が行えること、強い電場でのシュタルク効果の測定が行えることがある。 本年度は、この装置を用いて、次の二つの研究を行った。 1.PH_3分子の2V_2-V_2ホットバンド 今までのレーザーシュタルク分光でも2V_2-V_2ホットバンドの線が何本か観測されていたが、本装置によりこのバンドを組織的に研究できる様になった。他の振動状態からの攝動の小さい低いJ(<6)の遷移を研究の対象とした。広範囲同調のため、典型的なシュタルクパターンを観測できるので、明快な帰属が得られた。表1に得られた分子定数を示す。 JB01 JA01 HY 2.CH_3F分子のV_3バンド この分子に対して約350本のシュタルク共鳴を観測し、分極率異方性や双極子能率のJ、K依存性を求めたが、まだ精度が不十分で、今後の課題となった。 今後の展望としては、PH_3のホットバンド、V_2+V_4-V_4、V_2+V_4-V_2、2V_4-V_4を測定し、2V_2、V_2+V_4、2V_4を同時に解析することである。又、実験的には、0.1mmの電極間隔を実現し、より広い掃引を試みる。
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