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金属ポルフィリン錯体によるC-H結合の活性化を利用する高立体選択的分子変換

Research Project

Project/Area Number 63607508
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

井上 祥平  東京大学, 工学部, 教授 (20010762)

Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Keywords金属ポルフィリン錯体 / 還元反応 / 不斉還元 / ケトン / カルビノール / アルミニウムポルフィリン錯体
Research Abstract

本研究は、生体内金属酵素の一種と類似の基本構造を有する金属ポルフィリン錯体(1__〜)を触媒として用い、様々なタイプのC-H結合を活性化することにより、反応の立体化学等が厳密に規制された新しい合成反応を開発することを目的としている。
これに関して、我々はすでにアルミニウムのポルフィリン錯体によりアルコールのカルビノールC-H結合が活性化され、系にアルデヒドやケトン等のカルボニル化合物が存在すると、それらが効率よく還元されることを見いだしていた。本年度は、この知見を基に、不斉炭素を有するケトンの還元反応を検討したところ、相当するアルコールが、高ジアステレオ選択的に生成することが明らかとなった。たとえば、イソプロパノールを水素源として2-メチシクロヘキサノンの還元反応を30℃で行なうと、反応は18分で93%進行し、シス含有93%で2-メチルシクロヘキサノールを与えた。また、この反応をさらに継続すると、一度生成したシスアルコールがトランス体に異性化し、5時間後にはトランス体含有量が95%に達した。以上のように。本系では、反応時間を変えることにより、シスアルコール、トランスアルコールをそれぞれ高収率・高選択的に得ることができる。また、上記の反応において、不斉なアルコールを水素源として用いプロキラルなケトンの還元反応を行なうと、相当するアルコールがかなり高い光学純度で得られるとの知見も得た。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] K.konishi; K.Makitq; T.Aida; S.Inoue: J.Chem.Socy Chem.Commun. 643-645 (1988)

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      1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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