T細胞抗原受容体およびNK細胞表面膜受容体を介する細胞内二次シグナルの生成機構
Project/Area Number |
63614529
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
佐々木 輝捷 札幌医科大学, がん研究所, 教授 (00045494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 洋子 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60045424)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | T細胞 / コレラ毒素 / イノシトールリン酸 / ホスホリパーゼC / ホルボールエステル / 細胞内遊離カルシウムイオン濃度。 |
Research Abstract |
(1)ヒトT細胞株JURKAT細胞を0.1μg/mlのコレラ毒素で3時間処理すると、無傷細胞をOKT3抗体で刺激した場合に見られるイノシトールリン酸の生成応答が完全に消失する。JURKAT細胞のコレラ毒素による処理は、GTP結合タンパク質の活性化による膜標品におけるイノシトールリン酸の生成も阻害した。従ってコレラ毒素による阻害を理由に、T細胞受容体・CD3複合体を介するホスホリパーゼC(PLC)の活性化にGTP結合タンパク質の関与を推定する事は出来ない。 (2)JURKAT細胞を300nMのホルボールエステル(PMA)で37℃15分間処理すると、無傷細胞を抗CD3抗体で刺激した場合に見られるイノシトールリン酸の生成が対照に比らべて35〜40%に低下した。PMA処理細胞から膜を調整し、GTPγSあるいはフッ化アルミニウムにより、GTP結合タンパク質を活性化した場合のイノシトールリン酸の生成を測定した所、対照に比らべて、それぞれ32%および62%に低下していた。この結果は、T細胞受容体・CD3複合体を介するPLCの活性化ばかりではなく、GTP結合タンパク質を介するPLCの活性化も、JURKAT細胞をPMAで前処理することにより部分的に抑制される事を示している。171型ラジオアイソトープ検出器は、HPLCによる^3H標識イノシトールリン酸の分析に使用した。 (3)抗CD3抗体によるJURKAT細胞の刺激に伴い細胞内遊離カルシウムイオン濃度(〔Ca^<2+>]i)の上昇応答が起こる。この測定は、通常1mMのCaイオンを含む等張緩衝液中で行うが、測定を1mM EGTAを含むCaイオンの無い液中で行った所抗CD3抗体刺激後1分付近にピークのある〔Ca^<2+>]i上昇応答は残ったが、それに続いて起こる〔Ca^<2+>]i上昇の維持相が消失した。この結果は、1分付近のピークは細胞内Caイオンの動員相であり、維持相は外液Caイオンの細胞内への流入によるものである事を示している。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)