Project/Area Number |
63621002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
和田 正三 東京都立大学, 理学部, 助教授 (60011681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 悟 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80138122)
秋野 豊明 札幌医科大学, 第一生化学, 教授 (80045377)
長谷 あきら 理化学研究所, 国際フロンティア, 研究員 (40183082)
藤伊 正 筑波大学, 生物科学系, 教授 (20011611)
大瀧 保 東北大学, 遺伝生態研究センター, 教授 (30007158)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥32,000,000 (Direct Cost: ¥32,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥32,000,000 (Direct Cost: ¥32,000,000)
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Keywords | フィトクロム / 視覚 / 青色光吸収色素 / 光情報 / 二次情報 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
シダ原糸体細胞を遠心し、細胞先端部から細胞質を除去、または細胞質の替りに油滴を満した原糸体に赤色偏光を照射し、偏光屈性を誘導した。一定の暗期後近赤外光を照射し、細胞を再遠心して1日後、屈性が起こるか否かを調べた。その結果、赤色偏光照射15分後には、近赤外光による可逆性は失われており、フイトクロム反応は、遠心された状態で次のステップに進行したことが解った。この結果は次の計画であるパッチクランプ法を行う妥当性を示唆している。また偏光屈性の発現に先行して微小管配向変化が起こることが判明した(和田)。フィトクロム反応発現に異常がある突然変異株内のフィトクロム分子種を調べた。その結果キュウリ、エンドウの突然変異株では、フィトクロムI、IIともに野生型と同等量が含まれており、光受容後の情報伝達過程の異常と考えられた。一方I型フィトクロムが検出されないトマト(aurea)(Parks et al,1987)には野生型と同量のII型が存在することがわかった(長谷)。フィトクロムPfr型の分解に働くプロテアーゼの精製を目的に、in vltroでのフィトクロムの分解条件を検討し、ATP依存であること、またセリンプロテアーゼインヒビターにより阻害されることが明らかになった(藤伊)。ヒゲカビ野生株の菌糸を暗黒下・青色光下で培養し、青色光で誘導されるmRNAを選別し、cDNAクローニングを行った(大滝)。 視細胞における明順応を明らかにする目的で、inside-outrod outersegmentの系を使用し、cGMPの合成・分解に対するカルシウム濃度の影響を調べ、カルシウム濃度減少が明順応機構の一つであることが示唆された(河村)。視細胞における光情報伝達の初期過程に働くトランスデューシンのサブユニットT_<βγ>の活性型と不活性型の違いは、一次構造は同一の蛋白質が、35、36番目のcys-Cysの間にSーS結合を形成するか否かによることを明らかにした(秋野)。
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