入力遮断された大脳基底核ニューロンの神経活性物質の変化
Project/Area Number |
63623505
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
水野 昇 京都大学, 医学部, 教授 (10025596)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 哲夫 関西医科大学, 医学部, 教授 (90144352)
|
Project Period (FY) |
1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 線条体 / 免疫組織化学 / チロシン水酸化酵素 / 芳香族アミノ酸脱炭酸酵素 / 黒質 / 大脳基底核 / パーキンソン病 |
Research Abstract |
ラットの線条体には少数ではあるがチロシン水酸化酵素及び芳香族アミノ酸脱炭酸酵素の免疫活性を示すニューロンが存在する。しかし、ドーパミン・ベータ水酸化酵素の免疫活性を示すニューロンは存在しないから、おそらく上記のニューロンはドーパミン作動性であると考えられる。また、これらのニューロンは中形有棘性であって、おそらく投射ニューロンであると考えられる。ラットの黒質、とくに緻密質を、電気凝固、カイニン酸注入、6ハイドロキシドーパミンの注入、などによって破壊すると、数日のうちに、黒質破壊と同側の線条体において、チロシン水酸化酵素の免疫活性を示す中形有棘性ニューロンや、芳香族アミノ酸脱炭酸酵素の免疫活性を示す中形有棘性ニューロンが増数する。黒質からのドーパミン作動性入力線維から遮断された線条体はパーキンソン病の線条体のモデルとしての一面を持っており、その線条体においておそらくドーパミン合成能を持つと考えられるニューロンが増数する現象は興味深い。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)