セロトニンニューロンによる運動ニューロン調節機構の形態学的解析
Project/Area Number |
63623511
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
佐野 豊 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (00079683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 敏 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40200365)
上田 秀一 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60150570)
山田 久夫 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00142373)
河田 光博 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (60112512)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | セロトニン / ドーパミン / チロシン水酸化酵素 / 黒質新線条体系 / 脳移植 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
1-Menthyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine(MPTP)投与によってドーパミン(DA)性黒質新線条体系に与えられた障害に対する回復能について、生後9週のC57BL/6マウスを用い、およびチロシン水酸化酵素(TH)の免疫組織化学的観察から考察した。0.9%MPTP.30mg/kgを3回腹腔内に投与すると、TH反応は4日後には新線条体および黒質共に顕著に低下するが、以後日を追って回復し、25日には元に復するのに対し、DA反応は10日後まで低下しつづけ、25日後もなお完全な回復をみない。このようなDAニューロンにおけるTHおよびDAに対するMPTPの影響の差異は、生化学的定量値とよく符合した。この知見をもとに、DAニューロンにおけるアミン合成機構について考察した。 運動ニューロンに対し、特徴的に豊富な分布を示すセロトニンニューロンについて、発生過程における分化と軸索誘導の問題を追究するため、胎生ラットの背側縫線核を成熟ラットの第三脳室、海馬、小脳、眼房等への移植を試み、移植片から伸長する再生セロトニン線維の分化と再構成について、数多くの実験を反復した。疑似伝達物質5,6-hydroxytryptamine.の投与によりあらかじめ除神経されたhost脳内で、再生線維は部位により全く異なる様式を示して伸長し、対照例と類似の分布を再現する部位と、そうでない部位のあることが明らかにされた。この理由について、誘導条件の追究にさらに研究を続行している。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)