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虚血心筋におけるPAFなどの脂質の変動メカニズム

Research Project

Project/Area Number 63624505
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

井上 圭三  東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梅田 真郷  東京大学, 薬学部, 助手 (10185069)
工藤 一郎  東京大学, 薬学部, 助教授 (30134612)
Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
KeywordsホスホリパーゼA_2 / ホスホリパーゼA / ホスホリパーゼC / 心筋虚血 / ラット心臓
Research Abstract

心臓虚血に伴って、遊離脂肪酸・リゾリン脂質が出現することが報告されているが、脂質代謝異常のメカニズムには不明な点が多い。本研究では、虚血心筋におけるリン脂質代謝の酵素学的解明を目的として研究を行っている。
(1)ラット正常心筋および、冠動脈結紮により得た虚血心筋のホモジネートの中のリン脂質組成を分析した。その結果、正常心筋に比べ、虚血心筋では、リン脂質含量が減少しており、特にホスファチジルエタノールアミン(PE)の存在比が激減していることがわかった。
(2)ラット正常心筋および、冠動脈結紮により得た虚血心筋のホモジネートを酵素源にし、脂肪酸を放射標識したホスファチジルコリン(PC)、PE、ホスファチジルセリン(PS)を基質として酵素活性を測定した。その結果、I.正常心筋に、Ca依存性のホスホリパーゼA_1およびA_2活性が見られた。比活性A_1活性がA_2活性の約4倍高く、基質特異性は、PS>PE>PCの順であった。II.PSに対するA_1およびA_2活性に正常心筋と虚血心筋で差異は認められなかったが、PEに対するA_1活性が虚血心筋では減少している。III.正常心筋中にはPSとPEからジグリセリドとモノグリセリドを生成させる活性が見いだされた。これはホスホリパーゼAタイプの反応と、リゾホスホリパーゼCタイプの活性によるものであることがわかった。IV.PEおよびPSの2位アシル基を利用した二種の未知中性脂質の生成活性を見いだした。この中性脂質(Xa、Xb)はTLC上、モノグリセリドとジグリセリドの中間に位置した。これらの生成量が、正常心筋と比べ、虚血心筋中では大きく変動していた。
現在、以上に見いだした脂質組成の変化と酵素活性の変動を、心筋障害と関連付けるべく、研究を続けている。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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