Project/Area Number |
63628006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
安岡 則武 姫路工業大学, 工学基礎研究所, 教授 (40029054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 洋三 大阪市立大学, 工学部, 助手 (54731200)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | チオアミニルラジカル / X線回折の迅速測定 / イメージングプレート |
Research Abstract |
チオアミニルラジカルの2量体、{C_6H_5SO_2ーNーC_6H_3(tーBu)_2}_2(1)および{C_6H_5SーNーC_6H_3(tーBu)_2}_2(2)の結晶を調製し結晶構造解析を行った。1、2を、それぞれヘキサン溶媒中より結晶化させ、六角板状、透明の結晶を得た。得られた結晶学的データを以下に示す。1;三斜晶系、空間群P1、a=10.303(1)、b=22.488(3)、c=10.261(1)A、α=92.93(1)、β=121.35(2)、γ=92.07(1)°、V=2023.31A^3、Z=2、D_0=1.13g/cm^32;斜方晶系、空間群Pcnb、a=17.400(1)、b=20.006(1)c=11.066(1)A、V=3852.12A^3、Z=4、D_0=1.1g/cm^3。1について、2θ<126°で得られた|Fo|>3σ(F)の独立な6885個の反射を用いて、ブロック対角近似最小自乗法による精密化の結果、最終のR値は0.12であった。2については、2θ<55°で得られた|Fo|>3σ(F)の独立な3522個の反射を用いて、現在精密化を行っており、R値は0.25である。1におけるーSーNーNーSーの二面角は、90°であり、これは互いのdi-t-Bu-Phenyl基とPhenyl sulfoneyl基が立体的に避け合うためと考えられる。一方、2については、di-t-Bu-Phenyl基の立体障害のため90°よりも大きく約115°であった。さらに両者の分子構造の違いは、1および2におけるーNーNー距離で、それぞれ1.385A、4.422Aであった。これは、N原子に結合するSO_2あるいはSの求電子性の差によるものである。すなわち、酸素原子が結合することによりNーN周辺の電子が少なくなり、その結果NーN結合距離が短くなるものと考えられる。現在、分子の末端部分よりむしろ、ーSーNーNーSー周辺を重点的に精密化を行っており、また置換基のdisorderについて検討を行っている。このような知見とラジカル発生との関連が考えられる。また、高速の測定を行うため、イメージングプレートを用いた測定システムの構築を行った。スーパーグラフィックワークステーシヨンと結合し、迅速にデータ処理を行うシステムを構築した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)