Project/Area Number |
63629006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Laboratory for High Energy Physics |
Principal Investigator |
森本 喜三夫 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 教授 (10011579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 雄二郎 高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 助手 (70177145)
鈴木 敏一 高エネルギー物理学研究所, 低温センター, 助手 (20162977)
藤本 真克 国立天文台, 助教授 (90107475)
坪野 公夫 東京大学, 理学部, 助教授 (10125271)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
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Keywords | 重力 / 重力波 / 超新星 / 中性子星 / パルサー / 共鳴型検出器 / 超新星1987A |
Research Abstract |
1.パルサー(中性子星)からの連続重力波検出のためのデータ解析用アルゴリズムを整備し、計算機用プログラムをまとめた。これにより、起新星1987Aイベント後に高工研低温重力波検出器を用いて集録されたデータを解析して、重力波周波数が60Hz近傍であると仮定するとき、連続重力波強度の上限値として、hx<1.45×10^<-20>、hx<1.74×10^<-20>を与えた。 2.低温重力波検出器の性能の改善を試み、 (1)高工研重力波検出器をモデルとして防振システム、特に、その低温部分を改良した。 (2)変動重力場生成装置を試作し低温重力波アンテナの感度を較正した。 (3)これらの成果によって大型検出器の設計方針が正しいことを確認しその建設を進めた。 3.起新星1987Aの中性子星が発見されたとのニュースに接し、直ちに重力波アンテナの開発を進めた。 (1)中性子星からの重力波の周波数4kHz領域で稼動する新しいタイプの重力波アンテナを考案し、低温実験によって十分な性能を有することを確認した。 (2)アンテナの帯域幅を広げるため、共鳴型トランスデューサーの開発を進めている。 (3)重力波検出器の信号雑音比の理論的考察、共鳴型トランスデューサーによる周波数追尾の方法を考察し、重力波検出器の感度を上げることを集中的に検討している。 中性子星の回転周波数が予想されていた上限値の近くにあることがわかったが、現在、これに対応する重力波検出器の基礎的な問題はほぼ解明できているので、できるだけ早い時期に重力波検出実験を開始したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)