Project/Area Number |
63629008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Institute of Space and Astronautical Science |
Principal Investigator |
河島 信樹 宇宙科学研究所, 教授 (60013702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢守 章 宇宙科学研究所, 技官
佐々木 進 宇宙科学研究所, 助手 (00092221)
斉藤 宏文 宇宙科学研究所, 助教授 (80150051)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
1.研究目的 将来の宇宙空間における重力波アンテナに照準をおいて、10m100回折り返しレーザー干渉計を開発し、近い将来の地上での重力波の検出を可能にする大型アンテナへの足がかりを築く。本年度は、i)干渉系の基本である主フィードバック回路の整備ii)防振対策iii)周波数安定化による雑音の低減化iv)真空排気系の整備をおもに行った。 2.研究成果 i)主フィードバック回路の整備は終了し干渉系としての基本的な機能は完成した。 ii)防振対策のために吊っている長さを30cmから約1mと長くして防振効果を向上させた。 iii)第一次周波数安定化により雑音を1000分の1に低減する系を完成させた。 iv)真空排気系はオイルフリーのシステムの整備を終了し現在のシステムとしての十分な真空を維持可能にした。 v)各種の雑音軽減に努力した結果、25kHz以上では現在の量子雑音限界にほぼ近いところまで雑音を低減化し、一応世界の10mクラスのレーザー干渉系と対等に議論が出来るレベルまで到達した。 vi)この干渉計を用いて、平成元年2月20日から約3週間にわたって、2月初旬に報告された超新星sn1987Aからの4kHzの重力波の観測を精力的に行った。これは当初の目的にはなかったものであるので、データ解析は本年度内には完了しないが、SN1987Aにサブミリ秒パルサーの存在の有無に関する上限を与えることが出来る点で重要な成果が期待できる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)