^<136>Xeのニュートリノ放出を伴わない二重ベータ崩壊の検出
Project/Area Number |
63629512
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Laboratory for High Energy Physics |
Principal Investigator |
宮島 光弘 高エネルギー物理学研究所, 放射線安全管理センター, 助教 (50044756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 慎一 高エネルギー物理学研究所, 放射線安全管理センター, 助手 (80178649)
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Project Period (FY) |
1988 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 二重ベータ崩壊 / ニュートリノレス二重ベータ崩壊 / 液体キセノン電離箱 / 液体キセノン・ドリフト電離箱 / キセノン136 |
Research Abstract |
本年度の目標は、装置の改良、回路系の調整及び解析プログラムの作成であった。装置の改良については、従来液体窒素を用いたキセノンの液化及び液体キセノンの温度制御を行う方式であったものを、冷却装置を導入して長期間の連続運転が可能なものに改造した。液体キセノン電離箱のガス冷却部と冷却装置を接続し、キセノンの液化・液体の温度制御の試験を開始する体制が整った。更に、電離箱ではグリフド電極の枠をヘビーメタルで作成し、タングステンワイヤーを張り、長期間の実験でもグリフドワイヤーの緩みによる雑音を減らすことが可能になった。また、キセノンのシンチレーションの波長は約150nmであるが、この光を観測するためにコルツ窓をもった光電子増倍管の試作品ができたので、現在その性能評価テストが進んでいる。回路冷の調整としては、定期的に回路を調整・較正するための回路を作り、オフラインでの調整は終了した。実験の成否を左右する回路系の雑音としては、半値巾で約500個の電子に相当する等価雑音電荷という満足な結果が得られた。測定データ解析プログラムの開発については、ます測定系からのデータを磁気テープに書込中に、測定系の状態をモニターするデータ読込、モニター表示のプログラムが完成し、装置の実時間調整ができるようになった。 更に、現在解析プログラムを制作中である。 今後は、連続運転用冷却装置とガス冷却部の接続部の真空試験、キセノン液化試験及び1週間程度の連続運転(温度制御試験とキセノン純化装置試験)を行ない、これが終了したら回路系を組込み、光電子増倍管系16チャンネル、電離箱系18チャンネルの回路系の組込み性能試験を済ませる。更に全系の較正及びバックグランドの測定・評価を済ませて、本実験を開始する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)