イオン・電子同時時計数法による分子の解離過程の研究
Project/Area Number |
63632525
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
高柳 俊暢 上智大学, 理工学部, 助手 (00154914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇谷 一義 上智大学, 理工学部, 講師 (10053604)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 電子衝突 / 電離 / 解離 / 解離イオン / 双極子近似 / 時間分解スペクトル |
Research Abstract |
1.同時計数率が大きいと期待される高エネルギー前方散乱電子と生成イオンとの同時計数実験が行えるように、二段式の電子エネルギー分析器を用いる計測システムを完成させた。このシステムの性能評価をかねて、Ar、Krの微小散乱角励起分断面積の測定を行い、精度のよい結果を得た。この結果は双極子近似やBorn近似と比較でき、このシステムで生成イオンとの同時測定を行った場合、光イオン化の場合と対応する結果を得ることが期待できることがわかった。 2.100eV以下の低エネルギー電子衝突の場合には電子が広い散乱角度範囲に散乱されるため、同時計数率が小さくなることが予想される。このため電子エネルギー分析器の射出面上にマイクロ・チャンネル・プレートをおき、電子の射出面上の位置とエネルギーを対応させることにより、時間分解されたエネルギー分析法を確立する必要があり、本年度の設備備品費でポジション・コンピューターを購入した。本年度組み立てられた計測システムによる予備実験の結果、エネルギー分析器内のバックグラウンド電子を減らすことが重要であることがわかり、そのための分析器の改造、最適化についての基本方針を確立した。 3.飛行時間測定法によるイオン分析を光イオン化を用いて実験し、分析器の捕集効率の決定、および光電子との同時測定等、今後の測定の基本技術を確立した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)