Project/Area Number |
63636001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
多田 富雄 東京大学, 医学部, 教授 (10009136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栃倉 辰六郎 京都大学, 農学部, 教授 (70026524)
鈴木 紘一 東京都臨床医学総合研究所, 遺伝情報研究部, 部長 (80011948)
高久 史麿 東京大学, 医学部, 教授 (40048955)
上野川 修一 東京大学, 農学部, 助教授 (50011945)
白井 俊一 順天堂大学, 医学部, 教授 (30115860)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥17,800,000 (Direct Cost: ¥17,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥17,800,000 (Direct Cost: ¥17,800,000)
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Keywords | 生物防御 / 免疫 / 調節性T細胞 / 抗体 / リンパ球 |
Research Abstract |
食品成分の生体防御系に対する作用を、免疫応答系とそれ以外の作用を介した系で解析した。免疫応答系に関するものでは、経口投与によって誘導される寛容現象を解析するために、無菌マウスのパイエル板より抗原特異的な調節性T細胞のクローン化を行ない、目的とするLy-2^+細胞を得ることに成功した。また代表的な牛乳アレルゲンであるαS1-カゼインを免疫したマウスより,Ly-2^+細胞をクローン化することに成功し、この細胞が抗体産生を抑制することを明らかにした。ついで、食品成分の自己免疫疾患におよぼす影響を検討した結果、低カロリー食が自己免疫疾患の治療に効果のあることを示唆する成果を得た。さらに食品によるアレルギーの制御を目的として、患者に造血因子GCSFを投与すると、好中球数が増加することを明らかにした。また、生体の防御ポテンシャルを増強する目的で、ハイブリドーマを検定細胞として、食品中に抗体産生を促進する成分を検索し、卵黄リポタンパク質、スキムミルク、ラクトフェリンなどにその効果のあることを明らかにした。つぎに、好中球、マクロファージなどの白血球の局部浸潤を調べる方法を用い、植物性食品を中心に、免疫賦活作用を持つ成分を検索し、キノコ類、緑黄野菜類にその活性のあることを明らかにした。免疫系以外による生体防御では次のような成果が得られている。ゼノバイオティクス(有機人工化学成分)に対する生体防御機構の解明を試み、ゼノバイオティクスの解毒、排泄に必須である肝薬物代謝物質の誘導に食餌タンパク質の量、質が大きく影響することを明らかにした。また生体防御において重要な役割を果たしているビフィズス菌の増殖因子であるβ-Dフコシルグルコースを酵素的に合成した。さらに、生体防御系に重要な役割を果たしているカルシウムプロテアーゼについて、その構造と機能について分子生物学的研究が行なわれている。
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Report
(1 results)
Research Products
(30 results)