Project/Area Number |
63636003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉本 悦郎 京都大学, 農学部, 教授 (50026522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 重樹 東北大学, 農学部, 教授 (90112903)
佐々木 隆造 京都大学, 農学部, 助教授 (60077378)
鈴木 不二男 大阪大学, 歯学部, 教授 (40028717)
小清水 弘一 京都大学, 農学部, 教授 (90026518)
大石 道夫 東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (00126004)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥17,800,000 (Direct Cost: ¥17,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥17,800,000 (Direct Cost: ¥17,800,000)
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Keywords | 食品成分 / 細胞分化 / 動物細胞培養 / ビタミンA / 脂肪細胞 / 小腸上皮細胞 / 軟骨細胞 / 発ガンプロモーション |
Research Abstract |
高等動物はたった1個の受精卵から分化・増殖した細胞から成っているが、成熟した組織においても多くの場合細胞はターンオーバーしており、未分化の幹細胞からの分化・増殖と正しい移行により正常な構造と機能が維持されている。これらの制御に異常が起るとガン化、奇型、疾病につながる。さて細胞分化の誘導・制御に対しては内因性調節物質が関与しているが、それ以外にも摂食に起因する食品由来の諸因子が内因性調節物質の合成、分泌、作用等を支配するか或は直接的に影響することにより関与しているものと考えられる。しかしこのような細胞分化の誘導・制御と食品由来因子との関わりについては極めて重要にも拘らず殆んど手がつけられてない問題である。本研究はこのような観点から食品成分による細胞分化誘導の材作を多面的に解析することを目的として行なったものであり、本年度の研究成果は以下の通りである。 (1)脂肪細胞へ分化する繊維芽細胞及びターンオーバーの極めて速い小腸上皮由来の細胞を用いて分化誘導・制御の因子について検討した。(2)フレンド細胞、胚性腫瘍細胞の分化に対して共通的な内因性の分化決定因子を明らかにした。(3)赤血球形成調節因子エリスロポエチンの生成を蛋白質摂取が調節していることを見出しその機構の検討を進めた。(4)分化制御に関係の深いDNAのメチル化と食品との関わりについてDNAメチラーゼを指標として検討した。(5)軟骨培養細胞を用いて1,25(OH)_2D_3は増殖を,24,25(OH)_2D_3は分化を促進することを見出した。(6)新しいビタミンA酸活性物質を合成し、細胞分化誘導活性・構造相関を検討し併せて特異的受究体を明らかにした。(7)突然変異、ガン化等に関係深いDNA損傷に対する食品成分の作用を解析するためにDNA切断の定量的測定法を開発した。(8)化学発ガンのプロモーションを抑制する作用を有する物質を食用植物中に見出し、単離構造決定を行なった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)