脊髄運動ニューロンへ投射するセロトニン線維の選択的結合形成の分子機構
Project/Area Number |
63638502
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡戸 信男 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (50060140)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 定雄 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (40134225)
|
Project Period (FY) |
1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 結合形成 / 標的選択 / 脊髄 / 運動ニューロン / セロトニン / 樹状突起 / 入力 / 行動 |
Research Abstract |
(1) セロトニン(5HT)に対する抗体を利用し、免疫組織化学的手法を用いて鶏脊髄運動核における5HT線維の分布を明かにした。その結果、5HT線維は前角内に均一に分布するのではなく、前角内の特定の部位に特に濃く分布することが解った。それらの部位はいづれも鶏が姿勢を維持する為に必要な筋、例えば腰部の伸筋等の運動ニューロンプール(MNP)に一致していることが示唆された(Anat Emlryol No1.179)(2) (1)の実験で示唆された点を明かにする目的でこの実験を行った。免疫組織化学とテトラメチルベンテジンによるHRP呈色反応を同時に行える方法を開発した。鶏の下肢の各筋にコレラトキシンサブユニットB抱合HRPを注入、ザンボン液による固定を行い、脊髄切片を一枚毎に免疫組織反応とHRP反応に用いた。その結果、鶏下肢では起立に必要な筋のMNPには5HT線維が特に濃く分布していることを確めた。(Neurosa.Lett.Vol.94)(3) 高速液体クロマトグラフィー法を使って5HTの脊髄における個体発生に伴う変化を明かにした。その結果5HTは発達に伴い増加するたげではなく、フ化後1週目をピークとしてその後は減少することが解った。(Brain Res.投稿中)(4) コレフトキシンHRPによりMNPの樹状突起構築を明かにした。その結果、樹状突起は各々のMNP毎に特異的な分布をしており、その違いは各MNPへの入力系の相異によるものと考えられた。(J.Comp Newrol 投稿中)(5)タイロシンハイドロキシレース(TH)に対する抗体を利用し、TH線維の分布を確めた。その結果TH線維は5HT線維と全く異る分布を示した。頚部の体軸筋を支配するMNPへはTH線維が特に濃く分布することが解った。(J.Comp.Newrol 投稿中)
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)