Project/Area Number |
63640001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
毛利 秀雄 東京大学, 教養学部, 教授 (70012268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 廸夫 東京大学, 農学部, 教授 (30011943)
石居 進 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063528)
長浜 嘉孝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所・生殖研究部門, 教授 (50113428)
大島 博幸 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60013934)
安部 眞一 熊本大学, 理学部, 助教授 (90109637)
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Project Period (FY) |
1988 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥26,000,000 (Direct Cost: ¥26,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥26,000,000 (Direct Cost: ¥26,000,000)
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Keywords | 卵形成 / 精子形成 / セルトリ細胞 / LH / 卵巣機能に対するマクロファージの作用 / X精子とY精子 / 卵成熟促進因子 / 細胞間相互作用 |
Research Abstract |
今年度における各研究者の研究実績は次の通りである。 1.ヒトX、Y精子の分離については、成熟精子の調整法および無担体電気泳動の泳動条件の検討を行い、それぞれに相当する二つのピークが比較的よく得られるようになった。現在DNAを抽出し、Yに特異的なプロープを用いてX、Yの同定を行いつつある。 2.精子形成に関しては、イモリおよびゼノパスを用いて精細胞を培養し、経時的に^<35>Sメチオニンを取り込ませ、チューブリンを検出したところ、後者の方が早く検出できなくなった。現在チューブリンmRNAの安定性につき調べている。また前先体胞に対する抗体を作り検討中。 3.卵胞内における配偶子細胞と体細胞の相互作用の研究では、ニワトリLHのβサブユニットのcPNAのクローニングに成功し、その構造を明らかにした。現在上記の研究と平行して、これまで不可能であった鳥類のLH受容体の検出と基本的性質の解明に努力している。 4.造精機能調節のメカニズムについては、精細管内腔ではセルトリ細胞の細胞質に支えられる造精細胞の分裂分化が一定の領域に互って同調して行われ、そこにあるセルトリ細胞の機能同調を示すことを、培養下のセルトリ細胞間コミュニケーションを調べることにより確かめた。 5.性腺内微や環境形成に対するマクロファージの関与に関しては、ラットを用いて、偽妊娠中ひ臓除去により血中のプロゲスチンが高くなること、この変化はひ臟移植により抑えられる結果を得た。また黄体の分泌機能がマクロファージとの共培養で維持されることを明らかにした。 6.卵形成の分子機構については、硬骨魚を用いて17α、20β-ジヒドロキシ-4-プレグネン-3-オンの作用部位が卵表であることを微小注射によって明らかにした。またその結果卵細胞質内に卵成熟促進因子が新たに生成されることをcell-free系で確かめた。
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