Project/Area Number |
63640508
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野崎 正美 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (30189394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 隆 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (70150349)
松代 愛三 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00029753)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | マウス初期発生 / cDNAライブラリー / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
1.約2,000個のマウス胚盤胞からpoly(A)+RNAを抽出し、ガブラーとホフマンの変法により二本鎖cDNAを合成し、λgt10ベクターを用いて、約48,000のindependentクローンより成るcDNAライブラリーを作成した。 2.既に得ている8細胞期cDNAライブラリー及び胚盤胞cDNAライブラリーを用いて、differential hybridization法により、発生段階特異的cDNAをクローニングした。 3.中後期胚及び生体マウス臓器からRNAを抽出し、ノーザンハイブリダイゼイションを行ったところ、8細胞期cDNAライブラリーから得られたクローンのうち1個(MO25)は、発生段階特異的、組織特異的発現をする遺伝子由来であることがわかった。他のcDNAクローンの大部分は、B2反復配列を含むものと、ミトコンドリアDNA由来のものであった。 4.MO25の塩基配列を決定し、マイクロVAX-IIを用いてホモロジー検索を行った結果、既知の遺伝子でホモロジーを有するものは見出されなかった。 5.最初に得られたMO25cDNAクローンは約250塩基対で、ノーザンブロットのバンドは約3.5kbであったため、より長いcDNAクローンの単離を試みた。その結果、1.4kbのcDNAクローンが得られたため、塩基配列を決定したところ、オープンリーディングクレームと思われる配列が存在していた。そのアミノ酸配列は既知のタンパク質とホモロジーは無かったが、リーダー配列らしい領域が存在していたため小胞対内あるいは、細胞外で機能する可能性が示唆された。 現在、MO25の初期胚での発現様式を調べるとともに、完全長いcDNAクローンの単離を試みている。
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