トランスメンブランコントロールにおけるGTP結合蛋白質の役割
Project/Area Number |
63641003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宇井 理生 東京大学, 薬学部, 教授 (50001037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 成道 東京都老人総合研究所, 生化学部, 研究員 (60073029)
倉智 嘉久 東京大学, 医学部, 助手 (30142011)
芳賀 達也 東京大学, 医学部, 教授 (30011646)
野村 靖幸 北海道大学, 薬学部, 教授 (00034041)
堅田 利明 東京工業大学, 理学部, 助教授 (10088859)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥26,000,000 (Direct Cost: ¥26,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥26,000,000 (Direct Cost: ¥26,000,000)
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Keywords | GTP結合蛋白質 / 百日咳毒素 / 細胞膜受容体 / イオンチャネル / 細胞内情報 / cDNAクローニング / NDPキナーゼ / アデニレートシクラーゼ |
Research Abstract |
研究代表者および9名の研究分担者の本年度の研究実績は次の通りである。(宇井)3T3線維芽細胞をクローニングして、EGF(表皮増殖因子)単独で増殖するクローンを得、IAP感受性G蛋白質が増殖情報を一部仲介することを見出した。(堅田)ウシ脳の膜画分より精製した低分子単量体G蛋白質の性質を調べた。ボツリヌス毒素によるADPリボシル化に可溶部の蛋白質の存在が必要である。(野村)脳より抽出したmRNAをアフリカツメガエルの卵母細胞に注入して発現させたムスカリン受容体がG蛋白質と共役した。(麻川)脳の膜画分よりアデニレートシクラーゼ触媒蛋白質を精製した。(浅野)肺組織よりG蛋白質を精製し、ペプチド断片のアミノ酸配列からGiー2、Giー1であることを証明した。さらにGoの抗体を用いてラジオイミュノアッセイ系を確立し、各種組識中の含量を測定した。(芳賀)ウシ脳よりムスカリン受容体を精製し、リン脂質の人工膜に埋め込んでG蛋白質との共役を調べた。生理的にGTP、GDPが結合していないG蛋白質の存在を主張した。(倉智)モルモットの心房筋よりコラーゲナーゼ法で遊離細胞を得、パッチクランプ法でカリウムチャネル活性を測定した。IAP処理によって内在性G蛋白質を失活させた後に、精製G蛋白質のα、βγサブユニットを膜に埋め込み、βγがムスカリン受容体とチャネルの間に機能的に介在することを示した。一方、ロイコトリエンがα受容体刺激で生成し、Kチャンネルを開く可能性を指摘した。(木村)ヌクレオシド2リン酸キナーゼ(NDPキナーゼ)がG蛋白質から外れてきたGDPをGTPに転換させてG蛋白質に供給する可能性を示した。(高井)ウシ脳より5種の低分子G蛋白質を精製し、2種のガン遺伝子産物を除く新しい蛋白質のcDNAをクローニングしてアミノ酸配列の担同性を詳細に検討した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)